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料理が好きでよかった

自分の食べたいものを、食べたいときに諦めなくて済むから。例えば「今日はぜーったいにゴーヤーチャンプルーが食べたい!」というときに、私はどうしてもゴーヤーチャンプルーを食べないと気がすまない。外食するのもめんどくさいし、スーパーのお惣菜コーナーにあるとも限らない。自分の手で欲望とお腹を満たせるのは、それだけ幸福に近いということ。

料理が好きでよかった。ひっきりなしに情報が流れては消えていくスマホから離れる時間の大切さをひしひしと感じるようになった30代。目と頭を休ませて、五感を使って、手を動かす時間がいまの自分にとってはすごく大切。

友達を料理でもてなせるし、

冷蔵庫にあった食材をてきとうに組み合わせたら思いがけず美味しいものができたり(海苔キムチとチーズトースト)、

次の日の朝、早起きする楽しみを作れたり

(舞妓さんちのまかないさんを見て食べたくなった、きゅうりとたまごのトースト)

暴食が続いたとき、食べものを通じて体の調子をととのえられたり

疲れている友達を好物でもてなすこともできる、この写真のメインは銀だこだけれど…

「料理はめんどくさい」というひともいるけれど、私にとっては日々の営みであり、趣味であり、リフレッシュ方法でもストレス解消方法でもあって、明日の楽しみをつくってくれて、大切なひとたちにささやかに日々のお返しができる、魔法のようなもの。料理が好きでよかった。

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