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「正しいこと」は、控えめで丁度いい。

コロナで在宅勤務が長くなり、コロナについての色々と知識を集めると、だんだん知識が増えてきて、「これが正解」みたいのものが自分の中にできてくる。

ただ、この「正解」って自分にとっての正解なだけで、状況が変われば、人が変われば、どんどん変わってくる。

例えば、ある人が『出勤する日にコアタイムを設けては、人が密集するのだから、その考え自体間違っている』と言えば、ある人は『それぞれ、勤務時間を変えて出勤されては、施設管理上も労働管理上も困る。』と言い、ある人は『以前の体制のとりあえず戻そう』と言えば、ある人は『今こそ働き方改革だ』と言う。

自分にとっての「正解」が、みんなにとっての「正解」とは限らない。だから、自分が一人で考えて「正解」だと思っていることは、少し控えめに言っておいた方がいい。

そして、もう一つ、誰にとっても「正解」というものがある。
例えば「1+1=2」とか、「約束は守りましょう」とか、「人の悪口はいけません」とか「就業規則に書かれていること」とか。みんなにとっての「正解」。

みんなにとっての「正解」は、強い力を持っている。そのことに誰も反論できないぐらい。それを守れていない人、間違った人を、剣のように切りつけ、傷つける。

だから、誰にとっても「正解」をいう時は、言わなくてはいけない時は、もっともっと控えめに言った方がいい。人を必要以上に傷つけないように。人を傷つけたことで自分が傷つかないように。


「正しいこと」は、すこし控えめに言うくらいで丁度いい。

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