サターンのツインスティック天板をなんとかする 準備号
シリーズ化するかは決めかねているが……まずは下準備編。
ツインスティック天板でやったことがないことにチャレンジ
現在、バーチャスティック(後期)の改造についてシリーズ化した記事をお届けしているが、その過程で余剰品となったサターンのツインスティック天板をどうにかできないかと思い、これも加工することにした。
いまのところは切った張ったをやってノアール配置の天板にでもと思案しているのだが、せっかくなので新技術の習得にも役立ててみようかとも考えている。今の所試してみようかと思っているのは以下の5点。
1.パテによる鉄板の穴埋め
2.はんだによる鉄板の穴埋め
3.LS-56以外のレバーを取り付けられるようなステー加工
4.1や2で加工した鉄板をニブラーにて穴あけ
5.ガワの塗装
1と2に関しては溶接じゃないと意味ないなと思っていたが、車の板金修理において穴埋めで普通にパテを使ったり、はんだを使った方法をYoutubeで見かけたので試す価値はあると判断。これができるようになると、多少の位置ずれがあってもリカバリーがきくようになるし、アケコンのレストアも自由自在になる(鉄板を買ってきてイチから加工してもいいのだが、プラズマカッターも何もないので切り出しがしんどい)。
3ができるようになると、元のステーの状態に左右されずに済む。三和しか取り付けられないとか、セイミツがつかないとかそんな状況に対応できるようになると選択肢の幅が一気に広がるので習得していきたい技術。
4は使ったことのない器具を使えるようになりたいというもの。ニブラーなら曲線で切り出せるのでボタンの穴あけがホールソーやステップドリルより楽なのかなと勝手に思っているがはたして。
5も経験が不足している分野。塗装自体の機会に乏しく、いっこうに慣れないので今回の機会を有効活用してみる。
初手は120円の金鋸でざぐりをトル。気合で……
本格的に開始する前に少し下準備などしたので今回はその記録として。
バーチャスティック(後期)とツインスティックは、ガワや天板は共通のサイズとなる。バーチャスティック(後期)の改造にあたり、失敗しても大丈夫なようにと予備に激安のツインスティックを購入したのだが、ツインスティックの天板が余ってしまったのでそれを利活用しよう、というのが先の章の頭に書いたことにつながっている。
ツインスティックはバーチャスティックと違ってボタン穴がないから加工の自由度が高い。左側の穴だけ残すか、両方埋めるかは決めていないがどっちにしろ邪魔になるざぐり(であっているのか?)をとってしまうことにした。私がざぐりと呼んでいるのは以下のような出っ張りである。
このざぐりは天板の裏側にある。この凹凸によって、レバーの台座ががっちり天板に固定されるわけだが、何をやるにしても今回は邪魔になりそうなのでこれを削って真っ平らにしていく。
使ったのはなんてことはない金鋸である。しかもビックカメラにて120円の激安金鋸(エコー金属 金切鋸 0549111)。
▼エコー金属 金切鋸 0549111
https://www.biccamera.com/bc/item/5571212/
これを使ってひたすらゴリゴリゴリと切る切る切る。やる前は「こんなの削れるのかよ?」と不安に思っていたが大丈夫だ。時間はかかるが思ったよりもうまく切り取れる。
左が加工後の状態で、右が加工前の状態。大体ひとつのざぐりは4分もあれば終わるのではなかろうか。一気にやるのがしんどいという人は1日1箇所とかやっていけば左右あわせて8日間で終わる。
金鋸による加工後はヤスリがけをして削り取った後を整えてやればOK。ちなみに上の写真では左側の穴がふさがっているように見えるが、これは試しにはんだを流し込んだものとなる。意外と強度があって驚き。
次回は大きな穴をパテかはんだで埋め込む加工を試してみようかと思う。うまくいくかはわからないが物は試しで。
ひとまず続く。
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