Terraonion MODEを試す
サターンとドリキャスの光学ドライブをエミュレートできるTerraonion MODEを試してみる。
Terraonion MODEとは
Terraonion MODEはサターンおよびドリキャス用の光学ドライブエミュレータボード。この手の商品としてはGDEMUがすでにあったが、GDEMUがSDカードのみ対応していたのに対し、Terraonion MODEは後発なだけあってSATA2.5インチのSSDやHDD、USBメモリ、MicroSDカードと多岐に渡って使用可能。また、冒頭で書いたようにサターンとドリキャスどちらにも対応しているというのが最大の特徴である。
残念ながら日本で普通に店売りしておらず、欲しい人は海外のサイトから直に購入しなくてはならない。価格は182ユーロ(日本円だと22000円くらい)。さらに関税もろもろが2300円くらいかかるのでトータルコスト的には結構なお値段になる。
Terraonion MODEの実装
先日、ようやく届いたのでドリームキャスト本体に実装してみた(サターンは本体が手元にないので試せず)。
本ボードはVA0、VA1どちらにも対応しているので、取り付けにあたっての留意点は少ない。まずはドリームキャストの背面ネジを外して分解し、GDROMドライブを取り外すところからスタート。GDROMドライブはネジを外して上に引っ張れば簡単に脱着可能。
次にGDROMドライブが接続されていた端子にTerraonion MODEを刺す。裏表を間違えることはないと思うが、WARNINGの印字がある方を上にむけて設置すればよい。
あとは、用途にあわせて記憶媒体をとりつける。2.5インチのHDDないしSSDをつける場合は基板裏側からネジ止めしたほうがいいので、その場合は先にディスクドライブを装着してからTerraonion MODEを刺す形になる。
イメージファイルは記憶媒体のルートに、サターンで使うなら「Saturn」、ドリキャスで使うなら「Dreamcast」というフォルダを作成し、その直下にさらにゲームタイトル名のフォルダを作って格納する。NTFS形式のフォーマットをしてしまうと認識してくれないので、大容量の記憶媒体を使用する場合は必ずexFAT形式でフォーマットすること。
動作確認をしてみて
記憶媒体が無事認識されれば、メニュー画面が表示される。あとは遊びたいタイトルを選べば通常のGDROMドライブ起動のようにプレイできる。
公式サイトによれば読み込み速度早くなるぜーっていう話であったが、肝心の読み込み速度はそこまで劇的に変わる感じがしなかった。自分の環境のせいかなと思って色々調べていたところ、Twitterで比較動画を上げてくれている方がいて、その人の検証だと一番早かったのは上の項でも触れたGDEMUのようだった。ファームウェアがアップデートすれば速度も改善されると思うので今後に期待したい。
光学ディスクドライブはどうしても経年劣化で故障しやすいし、壊れた場合の修理も非常に難しい。Terraonion MODEという選択肢をとれば光学ディスクドライブの状況に左右されずプレイできる。今でもサターンやドリキャスの実機で遊びたい人には、頼もしい存在といえるかもしれない。気になる方は調べてみては。
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