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祈るように撮る。 SIGMA DP2x

最近、午前から昼間の明るいうちに外出する時は、SIGMA DP2x を持ち歩いてます。
10年ほど前に発売されたカメラですが、まだまだ現役です。

小さいボディからは想像できない写真が撮れてしまうので、ついついカバンに入れてしまいます。
とはいえ、
癖が強いカメラで、今は中古でしか手に入らないため、気軽におすすめできないのですが。。

雨の日の公園。揺れないブランコが作る波紋。

解像感と独特の写りが好きなカメラです。
等倍表示に耐えられるので、撮影後にPCの大きなディスプレイで写真を見るのが楽しみです。

(この投稿の写真は、全てDP2xで撮影したものです。パソコンやタブレットなどの大きな画面で見ていただけると嬉しいです。)

落ちて朽ちるのを待つ椿。
(トップ画像の写真の別アングルです)

解像感が強い?ため、少しのブレでも気になってしまいます。
ですがこのカメラ、手ぶれ補正機能はついていません。
そのため、できるだけブレないように、カメラの設定は
・2秒後撮影
・ブランケット撮影
が基本です。

必然的に撮影のテンポは遅くなります。
さらに、シャターを切った後の画像保存処理に5秒ほどかかるので、決定的瞬間は撮れません。

スカイツリーから見える景色。

被写体を見つけたら、じっくり観察して、レイアウトを決めます。
その時の明るさや、何を撮りたいかを考えて、シャッタースピードとF値を決めます。
そして、
息を止めてシャッターボタンを押し、シャッターが切り終わるまで4秒待ちます。
(ブランケット撮影で3枚撮るので、約4秒かかります。)
写真が保存されるまでの数秒で、止めていた息を吐き、呼吸を整えます。

木漏れ日に照らされるどんぐりの木の新芽。
緑地公園内なので、定期的に草刈りが行われ、この新芽も刈られます。
自然を感じるために作られた場所ですが、自然に生きることを許されない不思議な空間です。

シャッターを切るたびに、儀式のような緊張感です。
「いい写真が撮れていますように!」
と祈るようにシャッターを切っています。

私が持っているカメラの中で、最も写真を撮る事に向き合きあわせてくれるカメラです。

苔むした桜の木の表皮。

気軽におすすめはできませんが、興味があるなら、ぜひ使って欲しいカメラです。

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