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世界118位のニッポン

最近、バレーボール日本代表が男女そろってのオリンピック出場権を獲得しましたね。おめでたい!

私も学生時代バレーボールをやっていましたが、
最近はあまり見る機会もなくなっておりました。
今回たまたま「ネーションズリーグ2024」男子の日本vsドイツを見てたのがきっかけで、家族そろって見るようになりました。

前々から、「どうやら男子が世界ランキング5位とからしい」という
うわさは聞いていたんですが ※6/17時点では3位!
その強さを目の当りにして驚きました!
かつて加藤陽一、山本、ライジングサン、ノブコフ205
さらには中垣内、大竹、泉川の世代にはよく見ていたので、
強くなった日本に感動!

昔は女子の方が強い印象でしたので、
男子の方が先に五輪出場を決めているに違和感。
といっても女子も世界ランキング7位か!
いずれにしても、どちらも世界と互角以上に渡り合えている現在のジャパンが誇らしく思えました。

今日は男女の話・・・といってもバレーじゃないんだな

そんな世界ランキング一桁で競い合っている競技もあれば
世界で100位にも入れない種目もあるようで。

それもずばり「ジェンダーギャップ指数」!

6月12日に世界経済フォーラムが発表したところによると、
日本のジェンダーギャップ指数は全146か国中118位だそうです。
「G7最下位」なんて見出しもネットニュースでよく見かけました。
日本の苦手種目なんでしょうね。

ここで私が論じたいのは、「まったく!日本って国は旧態依然とした性的役割分担が色濃く残って、云々かんぬん…」ということではありません。

15年連続1位のアイスランドで見る景色と、
125位から118位を「改善」という日本でのソレとは
いかに違うものかという興味がわいてきました。というお話です。

在アイスランド日本国特命全権大使のお言葉

2023年8月VOGUE WORLDの記事に
「アイスランドがジェンダー・ギャップ指数連続1位の理由とは? ──日本国大使の目に映る、未来を切り拓く力」というものがあり読んでいました。

インタビューに答えた鈴木亮太郎大使のお話では、
アイスランドでは不満があるときには、「誰かが解決してくれることを期待して何もしない」のではなく、「みんなで声を上げる」のだとか。
我慢や耐え忍ぶことを美徳とする日本との違いだと指摘されていました。
不平等や不満を感じたら自分自身で声を上げるのだそうです。

その背景にはなにが?

この記事を読んで感じたのは、語弊を恐れずに言うと、
「不満があればガンガン物おじせずなんでもお構いなしで言う西洋人」
的な姿をイメージしました。実態は違うかもしれません。
一方で辛いことも我慢して耐え忍ぶジャパニーズ。
長年培われてきた文化のようなものを感じてしまいました。
※だから現状を変えられないなんてことは微塵も考えていません。

そういえば思い当たる節があった!

この西洋東洋の違いのようにも感じられる思考の違い(が、本当にあるとするならば)
それを感じる出来事が最近、身近に起こりました。

気温30℃のとある日(私の場合)

もう4月下旬にもなると夏日になる日が出てきますよね。
暑さ耐性の低い私はなるべくお外に出かけないようにするわけです。
先日も日中30℃を超える日がありました。
幸い勤務先は風通しがよく、エアコンをかけずとも比較的過ごしやすい環境にあります。
ですがそんな真夏日のある日、私は車での外回りから帰ってくると
自デスクの温度計が29.8℃を示していました。
外から帰ったこともあってより「暑い!」と感じた私は、
職場の皆さんに「エアコンつけましょ?」と言って今年初エアコンを稼働させました。

私は私自身が暑かったというのも当然ありますが、
客観的な数値で気温30℃に迫っていたこと(その後も気温は上昇)
そしてそんな環境では生産性も上がらないことから、
皆の了解を得てエアコンを稼働させました。

気温30℃のとある日(後輩A君の場合)

一方、その翌日かその次の日のことです。
その日も暑くなる予報が出ておりました。
私は特に外に出る用事もなかったため事務所内で事務作業をしていました。
午前中の内は28℃くらい。午後にはもっと気温は上がる予報です。

20代前半の若手職員がいるのですが、彼は外に出たり入ったり忙しそうです。
ふと彼を見ると「あっちぃ~、あっちぃ~」と言いながら、汗を流して仕事をしています。とても辛そうです。
私はというと、座り仕事をしているので気温の高さはさほど苦にならず。
でも彼は「あっちぃ~、あっちぃ~」言っています。
その後も汗をふきふき。それでもエアコンをつけようとはしていません。

私の心の内では、
いや、そんなに暑いんならエアコンつければいいじゃん!
30℃近いし、確かに暑いは暑い。
そこで一番暑そうにしてる君が言うのは誰も何も咎めないよ。
むしろそんな状態じゃ、仕事も満足にできないでしょ?

結果、誰もエアコン付けず夕方になり気温は低下。
何ともエコですね。素晴らしい

大使の話からこのエピソードを想起!?

私が偉い!とも、A君がおかしい!とも言うつもりはありません。
A君は、非常に素直でまっすぐで、一生懸命に仕事に向き合う若手職員です。決して派手に何かを創り出すタイプではないかもしれませんが、大変な仕事も自分に割り当てられたものは着実に地道にやっていけるタイプだと認識しています。私が所属する割と堅めの業界の中でこういうタイプの職員は多いです。ある意味旧態依然の日本の縮図のようです。

正直私はこの時
「暑い暑い言うんなら、自分で動いて改善しなよ!
 待ってるだけじゃ何も変わらないよ!
 エアコンつけていいですかって言えば済む話じゃん!」
と思いました。
そこと大使の話がリンクしたわけですな。

不満があるときは、当事者がみんなで声を上げる

私も純粋なジャパニーズなので、「空気を読んで」想いを発言せずに
「スンッ」とすることはあります。
でも、それじゃ何も解決しないってことも少なからず学んできており、
納得できないこと、不満があることはなるべく「はて?」と声に出そうと心掛けるようになりました。誰かを責めるのではなく、アサーティブにね!

若手からすると立場や年数で発言しにくい職場環境だと思っているのかもしれません。それはそれで問題です。
でも、基本的なこととして
「自分のことは自分でやる」
「嫌なら嫌という」
「自分の辛い環境を改善したいなら自分で動く」
そんなことが大事なんじゃないかなと思いました。

まとめ「私には世の中は変えられない」

私一人には世の中を変えるそんな力は備わっていないと思います。
でも私たちにしかそんな力は備わっていないとも思います。
(日本語むずっ笑)

まずは暑かったら、
「ちょっと暑いっすよね、エアコンつけません?」
って言えることが100位を切る一歩になるのかもしれないなと思いました。

がんばれニッポン!


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