晴れの日になりやすい病気がある説

雨の日の頭痛はよく聞きますが、僕たちの身体は、気候によってもコンディションがかなり変わっているかもしれない。報告されていない現象から、人体のダイナミクスを垣間見ます。

盲腸(虫垂炎)は晴れの日なりやすい説を紹介します。

「盲腸」というと、若い人の手術で結構多い病気じゃないでしょうか。

正式には虫垂炎と言います。

盲腸は大腸の端の部分をいいます。その盲腸のさらに端に、小さな管状の突起(虫垂)があって、その小さな空洞の中に便が溜まり、溜まり続けると、炎症が起きて、痛くなります。

炎症が起きるきっかけは、糞石といって、中に石状になった糞が管状の突起の出口を塞ぐことが多いです。

つまり、管の口が塞がれ、中に細菌が閉じ込められて増殖すると、炎症が起きます。

典型的には、臍のあたりが痛くなって、右下腹部に移動した痛みとして現れてきます。
軽くジャンプすると、お腹に痛みが響いたりするのも特徴です。

治療は、抗菌薬と、手術です。手術だと再発は原則としてないですが、抗菌薬だと、10−35%の割合で再発すると言われています。

以下の考察は、僕の師匠の受け売りなのですが、僕も確かにと思うので紹介します。

虫垂炎は晴れの日に多い、と外科の先生が言っていて、

ゴルフをしていると、よく虫垂炎の入院で呼び出されるとのこと。

師匠の考えたところでは、
晴れの日は、自律神経のうち、交感神経が活性化しやすくなる
交感神経が活性化すると、リンパ組織が活性化する。

虫垂には特にリンパ組織が多く(図は虫垂の輪切り。青いところ)、と、ここが晴れの日に腫脹しやすくなって、出口が塞がりやすくなるのではないか、とのこと。


Atras of Normal Histology S.H.Di Fiore

交感神経は、ざっくりいうと、体内をイキリ立たせるような働きがあります。

補足すると、交感神経が活性化すると、リンパ節が腫脹したりする現象は実際報告されています。
https://www.ifrec.osaka-u.ac.jp/jpn/research/upload_img/161101commentary_jp.pdf

僕も、晴れの日の昼間に虫垂炎と遭遇することが多い記憶があります。

もちろん、立証されたわけではないです。

ただ、こういう現象は報告されてないんですよね。(と思います)

僕たちはほとんど自覚していないようですが、意外と天気、朝か昼か夜か、運動をする前かなど、
細かい体調やコンディションの変化が実はダイナミックに起きているかもしれないってことですね。

仕事場で、朝来た時と、夜残業している時と、仕事で興奮していて気づかないかもしれませんが、実はさまざまな体内の機能が変わってきています。

身体の変化を考えてアクティビティ変えるのも結構いいかもしれません。