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過渡安定度と直列コンデンサ

平成29年度 電験二種 電力管理 問2

「電力系統の過渡安定度向上対策に関する論説問題」について質問させてください。

(1)直列コンデンサと(5)低インダクタンス送電線
リアクタンスが低下
→P=(V1V2/Xt)sinδの値が増加することになる
→事故前と事故除去後のP-δ曲線が上に伸びる
→減速エネルギーに相当する面積が増加
という理屈自体は理解できるのですが、加速エネルギーは増加しないのでしょうか?

事故前と事故除去後のP-δ曲線が上に伸びるので
電験王さんの解説図でいうところのabの長さやcdの長さが大きくなり
加速エネルギーも増えているように見えます。
減速Eだけでなく加速Eも増えるのであれば
過渡安定度が向上すると安易に断言できない気がするのですが・・・

ご質問

ということで、今回は直列コンデンサによるリアクタンス補償や、低インダクタンス送電線の利用による過渡安定度向上のロジックについて考えてみましょう。

電験王の解説はこちらです。

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