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面接官に聞いた! 逆質問にまつわる疑問あれこれ

ご乗車ありがとうございます。
日本交通(株)新卒採用担当です。

就活生の皆さんは面接お疲れ様です。面接官から飛ぶ質問は多々あれど、どの会社の人事も聞いてくる質問で、皆さんを一番悩ませるのは「逆質問」ではないでしょうか?

逆質問って合否に影響するの? 「特にない」って答えたら落ちる? 給与のことって聞いてもいい? などなど。今回は、当社の新卒採用にて一次面接官を務める方(新卒採用担当、6名)に、逆質問に対するスタンスを率直に伺ってみました。

Q.1 そもそも逆質問ってなんのためにしているの?

気になるのは「面接官は何が聞きたいのか? そもそも目的は何か?」ではないでしょうか。
面接官には選択肢から該当するものをいくつでも選んでもらい、一部は自由記述としました。面接官へ掲示した選択肢は以下の通り。

もっとも多かった回答は「①学生さんに会社の理解度を高めてもらうため」
(6名中5名)
。次に多い回答が「②学生さんの不安点を把握し、内定辞退を抑制するため」「③当社への関心度や志望度を把握するため」(各6名中4名)。「④質問内容も含めて選考の判断基準にするため」を回答に含めていたのは1名でした。

自由記述の中にはこんな回答も。

「お互いのことを知るための空間なので、学生様側で気になっていることがあればお伺いしたい」「最後に一言くれると嬉しいから」

いずれの回答でも、学生さんとのコミュニケーションを重視していることが伺えました。面接は会社と学生さんのマッチングを測るという意味ではお互い対等な関係です。面接という形式上、面接官から質問することが多くなりますが、学生さんからも企業に対して気になることがあれば聞いてほしいというスタンスの方が多いようです。

Q.2 逆質問に対して「特にないです」と答えても大丈夫?

「特にないです」と言われても印象に「変化はない」が多数派(6名中5名)。1名は「質問があったとしても、内容や説明によって印象は変わる」と、状況によるという内容でした。いずれにしても、質問がないことで印象が悪くなると答えた面接官は一人もいませんでした。

無理に質問をひねり出そうとするくらいなら、素直に「ないです」と答えてもまったく問題ありません

Q.3 逆質問の内容で、選考結果が左右される?

こちらも多数が「ない」と回答。逆質問とは、たいてい面接の最後に聞かれる問いです。面接とはそれまでのやり取りの積み重ねから総合的に合否を判定するものなので、最後の1問のみで一発逆転ということは、良くも悪くも、まずないということでしょう。

ただ、一人だけ「ある」と回答した面接官がいました。ええーーっ、今「まずない」って言ったばかりじゃん!……という皆さんの心の声が聞こえるようです。はい、そうです、まずないのは間違いないです。しかし、どんな物事にも例外というものがあります。

これについては、この記事を書いている私もめちゃくちゃ気になったので「ある」と回答した面接官本人に直接尋ねてみました。曰くこんな事情だったそうです。

合否の判断にとても迷う学生さんでした。どうしようかと思っていましたが、最後の逆質問でその方のやる気・意欲が感じられ「合格」にしたことがあります。質問というよりは、宣言に近かったですね。

本当に行きたい会社であれば、最後まであきらめずに伝える姿勢が面接官の心を動かす可能性はあるということかもしれません。

ただし、この方の言葉が面接官の心に届いたのは、自分自身にしっかりと向き合い、そのうえで日本交通で活躍したいということを自分の言葉で構築できていたから。普段から自分に向き合ってきた帰結です。簡単にまねできるものではないでしょう。

したがって、面接の合否は逆質問で覆らないというのがもっとも一般的な答えになります。

Q.4 逆質問で「給与」「福利厚生」を聞いてもいい?

この質問は記述式で自由に回答してもらいました。
いただいた答えで一番多かったのは「素直な方だと感じる。隠すことはないので、特に思うところはない」「特に何も思わない。それで印象が悪くなることはない」「率直に説明するのみ」など、いい意味で「何も思わない」派の回答が目立ちました。

その他、「とてもうれしいです。働くイメージを持とうとしてくださってると感じます」「むしろ聞きにくい内容を思い切って聞いてくれてありがとうございます」などむしろ嬉しいです派。

いずれにしても、給与や福利厚生の質問で悪い印象を抱く面接官はいませんでした。給与も福利厚生も、企業選びをするうえで大事な軸にしている学生さんもいらっしゃると思います。重視したい項目であれば正直に伝えていただくことで、面接官から誠実な答えを引き出すことができます。

福利厚生についてはこんな意見もありました。

福利厚生については「具体的にこういう制度はありますか」などの聞き方をしていただけると、その方が重視している部分がプラスで見えてきてより良いかなと思います

福利厚生と一口に言っても、様々な切り口があります。あなたが重視したいのは「年間休日数」なのか「家賃補助の有無」なのか「産休育休の取りやすさ」なのか――漠然と「御社の福利厚生は?」と聞くよりも、情報をピンポイントで得られるので、知りたいことが決まっている場合は具体的に質問してみましょう。


ここまで読んでいただいた方にはお分かりと思いますが、この質問をすれば間違いない!という魔法の言葉は、残念ながら存在しません。

ですが、面接官も人間。一番は、学生の皆さんのことを理解し、お互いのミスマッチをなくしたいなと考えています。

面接官は、ネットに転がっている「どこかの誰か」の質問ではなく、面接で向き合っている「あなた」のことを知りたがっています。奇をてらう必要はなく、正直に知りたいことを聞いてみてくださいね。

この記事を読んだあなたが、面接で実力を発揮できるよう応援しています!

Text:飛田


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