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社会人としての「想像」を「創造」に

ご乗車ありがとうございます。日本交通(株)新卒採用担当です。
今回は、新卒採用チームで働いていた23卒の新入社員に、部署異動に先立って、この半年間の振り返り記事を書いていただきました。
第2弾は中さんです。前回の記事はこちら。


幼少期から想像通りの人生になると思っていた。
当時考えていた未来の想像と、現在はどうか。
僕は実家の後継になる人生だと思っていた。でも今は違う。
想像していなかったタクシー会社に勤めている。
想像していなかった社会人の形。
社会人になって半年。思ったことを文字にしていく。

自分の中の想像

僕は約600年の歴史がある寺院の子息だ。4人兄弟の長男であり、25代目の後継候補である。大学在学中に実践的な修行生活を2年間過ごしてきた。ただ、この2年で宗教者として生きていく事を考えたとき、まだまだ人間の本質の部分が曖昧だ。やっぱり僧侶として生きていくビジョンは見えない。

「この心意気だと檀家さんに失礼だ」と思い、就活を始めた。井の中の蛙大海を知らず。「社会」に揉まれながらであれば、未熟な自分を変えられるかもしれない。そう思い立った大学3年生、将来の方向性を決める就職活動を始めた。

「僕が立派な人間になってから修行の道も創ってみよう」と呟きながら、将来への期待、就職活動の不安が入り交じる。季節変わりの3月のことだった。

想像していなかった業界

業界を広げている中、日本交通と出会った。会社名から連想されるイメージで、日本の道路を整備・管理している会社だと思ったが、話を聞くと全く興味のなかったタクシー業界。だが、社員のプレゼンで心を動かされたことを覚えている。

タクシーの働き方として、1人で自分のペースで働けること、年間休日の多さ、そして頑張りが反映される給与形態。類を見ないと思った。「自分にとってハマる働き方だな」と素直に思った。

興味を持ち、選考に進み、無事に内定を獲得。僧侶人生とは一変、僕はタクシー乗務員になる道を選んだ。だが、僕が運転免許を取得したのは、内定式後だ。第二種免許取得が可能になるまで、法律上あと1年ある。入社後にすぐ乗務員にはなれないため、内勤の仕事に従事することに。

候補は「新卒採用」、「ディスパッチャー※」、「無線センター」。僕の希望はディスパッチャーだ。新卒採用には関わりたいと思っていなかった。だが、入社して配属されたのは、まさかの「新卒採用」だった。

※日本交通の専用乗り場で、お客様に対して、タクシーを誘導、配車、施設案内などする仕事

「僕が新卒採用の人事??」

1年目で採用のお仕事ができるのか。想像していなかった人事。日本交通という会社が分からないまま、人事の務めを果たすことができるのかと思いながら「とにかくやり切るしかない」の一心で始まった社会人生活だった。

想像していなかった人事 

入社式を終え、新卒採用の仕事がスタートした。最初は新人研修。分からないことも多かった。慣れない毎日、研修で疲れた最初の一週間。面接の仕事、書類関係の仕事、電話対応、学生さんとの面談。

ザ・社会人のような仕事をしつつ、着実に覚えていった。この仕事をしていて思うことは、自分の発言によって人の行動が変わってしまうということ。「一つ一つの言葉の重要さ」を感じる日々だ。

創造した形

学生さんは僕と面談しているとき、僕のことを「社員さんだ」という目線で見てくれる。僕はまだ1年目だというのに。でも学生さんからしたら立派な社会人だ。もう僕は日本交通という看板を背負っている。そんな自分の立場にプレッシャーを感じながら、私なりの当時の就職活動の軸、考えの話をしている。

面談を有意義な時間にするため、かなり力を振り絞って面談をしている。本気だ。あくまで経験に基づく話をしている私に対して、学生さんは耳を使って、時間を使って、気を遣って、面談に来てくださっている。同じ熱意じゃないと本当に申し訳ない。そして半年間人事をしていて芽生えた自分自身の軸というものもある。

「選択として日本交通以外にも様々な会社がある。様々な会社と出会って自分自身の心の底と相談するように就職活動をしてみてほしい」

そう伝えながら日本交通の人事をしている。

僕も就職活動をしてきて選択肢がいっぱいあった。企業を選択をするにあたって、様々な声を聞くことになると思う。だが、最終的に決めるのは自分自身である。

僕が最後に選んだのは日本交通だったが、入社して後悔していないし、数ある選択肢の中から選んで良かったと思っている。僕と同じで学生さんも、様々な会社を見ると思う。人事で働いている僕からはこう伝えたい。

「純粋な心で就職活動を捉えて、後悔しない形で、日本交通という会社に飛び込んできてくれると僕は嬉しいです」

創造していく

これから新卒採用の仕事から離れる。この半年で、社会人としての基礎を学べたと思う。次は採用の仕事とはうって変わって、ディスパッチャーの仕事だ。また日本交通の新しい一面を知ることができる。

日本交通は若手に対しての期待が強い会社なのは、入社前はもちろん入社後も実感できる部分が多い。「若手に任されること」が今後の社会人人生を楽しみにさせてくれる大きな要素だと思っている。

そして日本交通はタクシー業界の変化が一番早く分かる会社だと思っている。貴重な仕事を早くから任せてもらえるかもしれない。人生は自分で創っていく。人生一度きりだ。一味違った仕事生活を私は送りたい。

Text:Yuma Naka


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