一番になりたいムスメ
昨日娘と話していたら「わたし、なんでも一番になりたいの!」という。
娘はしっかりものだ。
年少さんでお友達と「時間と場所」をちゃんと決めてお約束してきた。
保育園でも小学校でも、面談では「しっかり者で頼りになります」と言われてきた。
連絡帳は読みやすいし、学校のプリントがちゃんと出てくる。翌日の準備ができる。
ほんとに実在するんや、こういう子。
マイペースな息子を先に育てて「生きて帰ってくれば100点満点」までハードルが下がっていた私には衝撃だった。
やはり2年生のクラスでも優等生らしく、
「今日、作文で『あなたの作文はクラスで一番ですね!』って褒められた!!!」とすごく嬉しそうに話してきた。
ほぉー。
確かに、娘はものすごく先生受けが良いので、担任にも好かれている。
そういう褒められ方をすることもあるだろう。
でも「一番ですね」という褒め言葉は、ちょっと引っかかる。
序列をつけるのって、ちょっと古くない?
良いところを具体的にいわず(言ったのかもしれないけど娘の記憶にはなかった)結果至上主義ぽいのも気になる。
そもそも何をもって一番やねん。作文で。
もちろん、娘には「よかったね、嬉しかったね〜」と声をかけたが、その後も娘は、書き方教室でもピアノでもプールでも一番上手になりたい、と言い出し、冒頭の発言になったのだ。
うーん。
気持ちは、理解できる。
純粋に嬉しくて誇らしかったんだろう。
でも、順位にこだわる考え方はやっぱり引っかかる。
人と比べることに価値を見出すよりも、昨日の自分と比べてできるようになったことに誇りを持ってほしい。
自分の価値を相対化して、落ち込んだり浮かれたりする必要はない。
みんな違ってみんないい…
そういうフレーズが脳内を飛び交ったけど、娘に理解できる言葉に変換するのが難しかった。
「人と比べなくていいんじゃない?」→「なんで?誰よりも頑張ってうまくなりたいんだもん」
「一番になれなかったときに落ち込んじゃわない?」→「落ち込まない!もっともっと頑張って一番になる」
「一番じゃない子をバカにしたり、意味ないみたいに思うのは…」→「そんなことしない。ただ頑張って一番になりたいだけ!」
うーーーーーん。難しい。
娘の「がんばりたい」気持ちを否定したいわけじゃない。傷つけたくない。
でもなんかモヤる。モヤるのよ、母は。
どう声掛けするのがいいんだろうなぁ。
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