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個性的って「人と違うことをすること」じゃないらしいよ
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ほかほかのにわかさん☆その7
学校の先生などから「個性を伸ばしなさい」とか「独創的な考えを持ちなさい」なんて言われたことがありませんか?
わたしはそう言われるたびに「人とは違うことをしなければ」と思っていました。
なにをやっても、独創的な発想もできず、個性を発揮する機会もなく「そもそもわたしの個性ってなんだろー」そうモヤモヤして生きて参りました。
で、今回紹介するニワカ知識は「個性とは、人といかに違うか、ではなくて、人と同じところを探すこと」と述べている本に出会いましたので、お伝えしていきます。
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▷個性を見つけようとしてる?
今回、紹介するのは養老孟司さんのこちらの本
もはや、わたしが紹介するのもおこがましいほど売れている「壁」シリーズの第4弾です。
この本は、タイトルにある通り「自分」がテーマなのですが、自分について書かれているのは前半だけで、後半は、出版した2014年当時の世相を切っている内容です。
その世相の切り口も、2023年の未来人としての目で読むと、とても興味深いのですが今回は触れません。ごめんなさい。
さて、
養老さんは他の本や講演などでも「個性なんて元々みんな持っている」と言っています。
自分の個性が分かっていないわたしは、「頭のいい人は、個性なんて簡単に見つけられるのだろうな〜」なんてバカみたいなことを思わずにはいられません。
でも、違うのです。
わたしがバカなのは間違いないことなのですが、頭の良し悪しで個性が分からないのではなく、どうもわたしは今まで、個性を見つけようとしてこなかったようなのです。
▷個性の見つけ方をしってますか?
「自分の壁」の中ではこんなことを言っています。
個性は別に、発揮せよと言われなくても自然と身についているものなんです。周囲がお膳立てして発揮させたり、伸ばしたりする類のものではありません。むしろ周囲が押さえつけにかかっても、それでもその人に残っているものこそが、個性なのです。
一人一人、生まれた時から個性を持っていて、「こうしなさい」「やっちゃダメ」と言われても、ムクっと顔を出すもの、それを個性というのだそうです。
例えば、あなたはお調子者の中学生だとします。クラスのみんなの気を引こうと、日本史の先生のモノマネをしようと考えました。
日本史の先生のことをよーく観察して、教科書をめくる仕草を真似たり、話し始めに必ず「えー、まっ」という変な口癖を真似てみたりして、いろんなところを観察して、何度も何度も練習して、一生懸命に真似ようとしたとします。
そうこうしてるとき、あなたは「どうしても、うまく真似できないな〜」という壁にぶち当たってしまいます。その動きも仕草も理解していて、真似できたら絶対ウケるのに、なんど練習しても、うまくできません。
うまく真似できないのは、あなたにモノマネのセンスがないだけかもしれませんが、実は、うまく真似できない部分こそが、あなたの個性だったりします。モノマネのセンスがないのではなく、あなたの個性が邪魔をしているために、うまく真似できないと考えられるのです。そして、それと同時に、それができるということが日本史の先生の個性だったりもします。
▷あの頃のわたしに言えたらな〜
わたしはずっと、人と違うことをすることが個性だと思って生きて来ましたが、どうやら逆だったようです。
個性とは、周りのみんなと同じようにやってみて、みんなと同じことがやれるようになってみて、初めて分かるものだったのです。
わたしは、あまりみんなと一緒のことをする人ではありませんでした。
人生で「あなたは協調性がありませんね」と、なんど言われたことでしょう。
自分の個性が分からないのは、そのせいなのかも、と、この本を読んで学びました。
人といかに違うか、ではなくて、人と同じところを探すこと
この言葉…………
小学校1年生のときに聞きたかったと、強く思わざるを得ません。
まっ、小学校の入学式で校長先生のありがたい挨拶の中に、そんな文言が混じっていたとしても、これから始まる、めくるめく小学校での生活に、少々の期待と大きすぎる不安を抱えていたわたしの小さな脳みそが受け付けることができたかと言えば、到底無理なお話しです。
あー、やっぱり、頭の良し悪しも、個性に関係しているのかもしれません。
とにもかくにも
ついつい「私の個性」などと考えてしまいますが、まずは、みんなと同じことをやってみることが大切だということで、今回は終了します。
わたしのニワカ知識に、お付き合いくださいましてありがとうございました。
では、また。
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