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三菱UFJ信託銀、専任チームで超富裕層向け事業強化 面談者は年間300人超


協議する中田トラストウェルスマネージャー(左)と酒井室長(右)

三菱UFJ信託銀行は、株式などの資産価値上昇に伴って成長が見込まれる超富裕層向けビジネスを強化している。本店営業部のウェルスマネジメント営業室(酒井健太郎室長=行員8人)が全国の営業店と連携しながら、多様な信託機能を使ってワンストップで課題の解決策を提案。年間の面談者数は300人を超える。

面談する超富裕層の内訳は、上場企業のオーナー経営者が3割、未上場企業のオーナー経営者が3割、地主が2割。このほか、資産売却後のキャッシュリッチ層、今後の資産価値拡大が見込まれるベンチャー企業経営者や個人投資家といったニューリッチ層なども対象だ。資産規模としては10億円以上が多く、資産承継が課題として浮上し、個人の資産管理会社設立が視野に入る富裕層などを含む。

同営業室の強みは、事業や資産承継などに関する課題や悩み、困り事が漠然とし、顕在化していないケース。訪問を重ねることで、顧客との信頼関係を築きながら現状認識を共有。課題を整理して、時間をかけて具体的な解決策を提案していく。「企業の持続的成長、あるいは子息の安定した生活といった承継本来の目的を実現するための提案を心掛けている」(酒井室長)。

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