【実像】 試される賃上げ好循環(下)労働の『質』向上へ施策相次ぐ
人件費は「コストではなく投資」という考え方が浸透している金融界。持続的な賃上げを実現するために、従業員の働きがい創出と労働の「質」向上に向けた施策を相次いで打ち出す動きも活発化している。(上編はこちら)
平均年収1000万円めざす
賃上げの長期的なビジョンを描く地銀も出ている。デジタル化で先行する北国フィナンシャルホールディングスは、34年3月期までに平均年収1000万円を目指す。22年から始めた新人事制度や、業績連動型の自社株付与に加え、人工知能(AI)トランスフォーメーションや正規雇用化を加速させ、24年3月期からの10年間で社員の平均年収を4割増の300万円引き上げたい考え。
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