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来年以降はいける!ーードラゴンズ秋季キャンプレポート

かなり季節外れな感が否めない夏休みをいただき、やってきたのは沖縄は北谷です。まあ、色々と考えたわけですが、ちょっと調べてみたら我が中日ドラゴンズの秋季キャンプは、例年になく充実! 主力級の選手もたくさん参加していることが決め手になりました。

みなさんご存知の通り(いや、そんなことないか)、僕はドラゴンズマニアが高じて、ここ10年余りは毎年春の沖縄キャンプ(2月)に見学に訪れるのが季節ものみたいな習慣なんですが、秋に訪れるのは初めて。春よりはるかに観客が少なく、選手や監督・コーチ陣を間近に見ることができるし、合間を見て(練習の邪魔にならないように気を付けながら)サインをもらったり、写真撮ったりと、プロ野球好きにはたまらないワンダーランドです。

それであちこち見ながら思った感想の一番は、コーチ陣の充実が中堅選手層の底上げにつながっているのでは?ということでした。与田剛監督の下、伊東勤ヘッドコーチはもとより、投手コーチの阿波野秀幸さん、赤堀元之さん、バッテリーコーチの中村武志さんなどなどーー。単に選手時代に有名だったということではなく、きちんと育てる感じが練習から伝わってくる(気がする)。

で、中でも素晴らしいと思ったのが荒木雅博・内野守備走塁コーチ。言わずと知れた2000本安打の元名内野手。午後も練習終盤になると、若手や中堅に対する特守のノックを連日やっていてお疲れ様なんですが、その際に選手にかける言葉が「理詰め」で「優しく」てなんというか「リベラル」(野球のコーチに対する表現としては妙な感じですが、まさしくそう感じました)。それでいて特守が終わった後は何やらじっくり話し込んで何かを選手に納得させている様子ーー。プロ8年目で今年ついに初のゴールデングラブ賞に輝いた高橋周平選手とか、4年目で初めて規定打席に達し打率291厘の好成績を残した阿部寿樹選手とか、中堅選手の“覚醒”は、荒木さんの力によるところが大きいのではないかーー。ちなみにこの辺りは取材ではなく、熱狂的ファンの妄想だと思ってください……。

で、そのいちファン的に注目の一人といえば昨年のドラフト1位、根尾昂選手な訳です。トレーニングやランニングでは素人目に見ても圧倒的な身体能力の高さが明らか。来年は守備や打撃でプロのレベルにいかに迫れるかーー。今は内外野ともに比較的充実してきているので、あまり焦ることはないと思いつつ、荒木コーチのノックを受けている根尾選手を見ていると高まる期待が抑えられない。

総合的に冷静に考え、「行ける!来年こそは7年続いた屈辱のBクラスとおさらばどころか、黄金時代の始まりだ」と確信しました!くどいようですがこの辺りは取材ではなく、ファンの妄想と願望です。

さて、野球キャンプ通いが高じて、沖縄好きでもあるわけですが、今回はちょいちょい時間を作って「まちまーい」という現地ガイドさんに那覇あたりの色々な街を案内してもらうコースに参加したりもしました。先日、日本経済新聞1面の春秋で取り上げたのをお読みになった方もいるかもしれません。僕もそれで知って3コースに参加したのですが、おじいの軽妙かつ深い話に大満足です。

10月31日未明に衝撃の正殿ほか7棟の焼失があった首里城公園も行ってきました。今は現場検証中で火災現場近辺には近寄れないのですが、遠目に見ても焼け焦げた建物の一角が分かるところがあり、何というかこれは切ないです。色々な形で寄付や支援の輪が広がっています。多少なりとも自分にできることをしたいと思います。

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