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アニメスタジオの「アニマ」のリモートワークでの対応について【社長インタビュー】

アニメスタジオでも新型コロナの感染予防対策としてリモートワークが進められています。アニマでの対応について社長の笹原氏に伺いました。

アニマでは、新型コロナウィルスの感染防止対応として、スタッフやその家族に安心して働いてもらうために、4月1日よりリモートワークの導入を決断しました。少し前から徐々に検証を進めていたものの、まだサポートは完全ではありません。しかし、まずはスタートすることにしました。

今回のリモートワークを行うにあたり実現したいことは、以下の6つです。

・スタッフが安心して作業できるようにすること
・ノウハウを貯めること(今回の導入はテストの意味もあります)
・貯めたノウハウを活かして協力会社や在宅ワークの人とのやりとりを今まで以上に効率的にすること
・ノウハウを開示して業界(社会)に貢献すること
・オフィスワークとリモートワークでの生産性の変化を数値化すること
・数値化した変化をクライアントに共有し、アニマの状況を理解してもらいやすくすること

実際のリモートワークを行う手法をいくつか挙げてみます。

1. VPNを接続して自宅PCで直接作業
2. 会社のPCを自宅に持ち帰りVPN接続して直接作業
3. リモートデスクトップを利用し、会社のマシンにログインして作業

今回アニマでは、セキュリティや導入までの手間を考慮して【3】を選択しました。ソフトはゲーム向けに作られた「Parsec(※)」というソフトを使用しています。

※「Parsec」のメリットとして、タイムラグなどのストレスがほとんどないそうです。

現状の大きな問題は以下の3つです。

・マルチモニタ非対応(切替はできそう)
・タブレットが正常に動作しない(これはどのリモートも同じだと思います)
・LinuxをHostにできない(Clientは可能)

このあたりは開発元にプッシュしているので、今後改善される可能性はあるかと思います。タブレットへの対応は他のソフトを間に入れることで利用できそうです(疑似的にですが)。

費用面をみるとParsecは1アカウント月30ドルですので、全ユーザーが使用する前提ではそれなりのコスト感になります。そのため、他のソリューションと合わせて遅延がシビアな職種に絞って使用するのも良いかもしれません(例えばアニメーターなど)。

詳しくはアニマのブログをご覧ください。
Vol.1 http://www.studioanima.co.jp/Anigon-chat/2020/04/06/post-5096/
Vol.2 http://www.studioanima.co.jp/Anigon-chat/2020/04/06/post-5089/
Vol.3 http://www.studioanima.co.jp/Anigon-chat/2020/04/06/post-5084/
(Vol.3にParsecの社内向けマニュアルがあります)

今回のリモートワークは現段階では限定的な導入ですが、今後も長く続く場合はコミュニケーションに関する問題も出てくることが予想されます。
コミュニケーションの取り方については各部門やチームから様々な方法が提案されているので、今後も模索しながら良い方法を取り入れていこうと思います。数値化した生産性の変化の結果や改善点などは追ってご報告しますのでお待ちください。

社会全体が大変な状況ではありますが、こういった情報共有が少しでもお役に立てば幸いです。そして1日も早い事態の収束を願っています。

※本記事および株式会社アニマのブログ、添付のマニュアル等で公開している情報により不都合・不利益が発生しても株式会社アニマおよびその関係者は一切の責任を負いません。
 また、本記事および株式会社アニマのブログ、添付のマニュアルに関するお問合わせには一切回答いたしません。すべてご自身の責任およびご判断でご対応いただくようお願い申し上げます。

日経電子版でもテレワークのコツに関する記事を紹介しています。



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