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北朝鮮の軍事パレードについて解説!

アニョハセヨ~ 今回は先日話題になっていた北朝鮮の軍事パレードについて簡単に解説していきたいと思います!

この記事を読めば…

#最新のニュースが理解できる

#北朝鮮の動きを見れる

#現在の米朝関係を理解できる

10月11日 NHKニュースより

「北朝鮮 軍事パレードで新型ミサイル登場 米高官『失望』」

北朝鮮は10月10日軍事パレードを行い、ICBM(大陸間弾道ミサイル)級とみられる新型ミサイルを披露した。金正恩委員長は演説で、大統領選を控えるアメリカを直接的に言及することはなかったが、新型ミサイルの開発と発表は暗にアメリカまた、韓国への牽制となる。これに対し、アメリカは失望感を表している。また、韓国も同時に警戒感を強めている。

*ICBMとは?

大陸間弾道ミサイル。ICBMは5,500km以上を射程圏内とし、小型で且つ弾頭化された(先端に爆薬が詰められている)核兵器が搭載され、大気圏の再突入ができるものを指す今回の北朝鮮の新型ミサイルの全長は推定約25メートル、直径2.5メートルで、世界最大の中国やロシアのミサイルを超えるものと発表された。また、ICBMはアメリカ全土が核攻撃の射程圏内であるため、核の抑止力が働くとみられる。

*何故、アメリカは失望している?

もちろん、ICBMが先進的な機能を持ち、アメリカ全土を的としていることに懸念を示しているが、北朝鮮が約束した「核兵器とミサイルの開発中止」を破っていることに失望している。これはつまり”米朝首脳会談の失敗”、言うなればアメリカの”力不足”を改めて露呈するものであるとも考えられる。今後アメリカは北朝鮮に非核化を強く求めていく方針だ。

今後の見通しは?

1. 韓国は先日、韓国人漁師が北朝鮮人に殺され、燃やされたという衝撃的事件から北朝鮮への警戒レベルを上げている。一方で、北朝鮮と事件の真相究明に共同で取り掛かろうとしている動きがあり、それを南北融和のきっかけにしようと試みているので、今回の軍事パレードを受けてアメリカと関係を密にしすぎることもできないのではないかと考える。


2. アメリカ大統領選でどちらの候補が選ばれるかは、重い経済制裁がのしかかる北朝鮮の今後の運命がかかっている。


3. 金委員長が演説中、新型コロナウイルスへの対応と災害、そして制裁の三重苦によって、非常に厳しい状況に陥っている北朝鮮の国内情勢に触れていることから、こうしたICBM の発表が今後の制裁緩和の交渉材料になることも考えられる。

まとめ

北朝鮮の軍事パレードはアメリカと韓国を牽制すると同時に、米朝共同声明を裏切るりことでもあった。これにアメリカは遺憾の意を示している。しかし、金委員長もアメリカの大統領選の結果を見越して比較的慎重に発言しており、今後の米朝関係、南北関係は米大統領選がカギを握っているかもしれない。

(関連記事:「韓国軍 北朝鮮の新型ミサイル公開に懸念 米軍と分析進める」

参考文献

東京新聞 「北朝鮮の『怪物ICBM』、世界最大級の可能性 米首都やNYを同時攻撃可能か」,2020年10月13日(最終閲覧日2020年11月16日) https://www.tokyo-np.co.jp/article/61373

NHK「北朝鮮 軍事パレードで新型ミサイル登場 米高官『失望』」,2020年10月11日(最終閲覧日2020年11月16日)https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201011/k10012658241000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001

防衛省・自衛隊「<解説>北朝鮮のICBM開発状況」,平成30年版防衛白書(最終閲覧日2020年11月16日)https://www.mod.go.jp/j/publication/wp/wp2018/html/nk000000.html

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