見出し画像

母が認知症【8】同居開始から1年の今。

経緯

  • 2019年3月 父死去。母の物忘れが顕著になる。

  • 2019年12月:秋田の叔母宅(母の実妹)に遊びに行き、コロナ渦となりそのまま2年も滞在させてもらうが本人は自宅に帰りたがる。2020年夏にアルツハイマー型認知症と診断される。

  • 2021年11月:母を秋田に迎えに行き、実家(横浜)で同居開始。

  • 2022年6−10月:私の仕事の都合で、母再び叔母宅(秋田)と、妹宅(海外)で世話をしてもらう。

  • 2022年11月:同居再開(今ここ)母79歳。

1年前と今とで進行したか?・・・YES少しずつ。

  • 3秒前の会話の記憶がないのは1年前も同じ。

  • こだわりが減り、多くのことに関心を示さなくなった。

  • 食器や服の片付けの場所が更にわからなくなった。

  • 本を読みたいと一切言わなくなった。春頃は、本は開いているだけで読み込んではいないのだけど、本を読みたいとはいつも言っていた。

  • 以前は認知症になるのが怖いと言っていたが(診断済だけど)、今では「なんの病気だと思う?」と聞くと認知症だと言うようになった。

  • トイレットペーパーの芯の交換ができなくなった。

  • 下着ライナーにたまに便がつくようになった。私の方でこまめにチェックを開始。これは強引な娘しかできない技。下の世話が頭をよぎる。それは次のステージに進むということだと思う。

  • 便秘をするようになった。食事と水分管理はかなりしている方だが、やはり腸が老いてきたのか。胃はめちゃくちゃ丈夫。

  • 動作がスローになってきた。

  • 喜怒哀楽はあり、冗談を言えば返ってくる。

  • よく眠る。放っておけばずっと眠ってる。

私の母に対する気持ち

母は常々、老後は子供の世話にはならないと言っていたが、全く根拠がなかったことに脱力感しかない。老いる準備をしていない日本人のいかに多いことよ(・・チコちゃんのナレーター風)。小うるさい父(故人)の世話をしていて自分の老いどころではなかったということは理解できる。父は、認知症の片鱗を見せていた母に対して上から訓練で改善させようと試みており、それに対して母は「私をバカにしている」とますます心を閉じていた。
「ポンコツ夫婦の尻拭い」ってのが私の正直な気持ちである。

物忘れや同じことを言うことに関して、私はさほどイライラしない。私がイラッとするのは、本人が介護ホームに行く気が微塵もないことである。そこは「時期が来たら行くわ」くらいのことは言ってほしいものだが、認知症の進行でそこまで思考できなくなっているのだろう(と思いたい)。「時期が来たら絶対に行ってもらいますからね!」と私は本人に言うてる。言わずには私のストレスマックス。でも本人忘れるからいいの。一旦私が爆発して私の気がおさまったら「ねえ、さっきの話覚えてる?」と聞く。「なんだったかしら?」と言うので、本人忘れたことを確認して一旦おしまい。こんな日々を送ってる。

母のことがなければ、私が自分の老いについて考えるのはもっと先になっただろう。今から老いを考える切なさと、自分はちゃんと支度をするぞと言う気構えの狭間の毎日である。

日々の生活のこと

母は要介護1を昨年取得したが、デイケアに行くことを拒んだため、通勤や客先打ち合わせ、友達との食事など、私の行動に全て帯同している。
出かける際にマストにしていることは、朝の母の便通である。出かける予定の3時間前に起床させて食事をさせ、それから身支度、食器洗い、洗濯物干し、YouTubeでうんち体操をさせて、母のうんちを待つのである。うんちが出たらおでかけGO!
お出かけは2日連続までにして、その後まる1日はリモートワークを挟むことにしている。そんなペースが整ってきた。
夏前は車で横浜と都内を往復していたが、渋滞・ガソリン代・駐車代・眠気に勝てず、秋からは電車に切り替えた。ラッシュを避けるためにひたすら普通列車に乗るなど面倒は多いけど、階段上り下り含めて運動になるのでまあいいか。

私がやらないと決めてること

私がやらないと決めていることは、母の友達との交流。本当ならば、母の友達をお茶に呼んで、母に楽しい時間を持たせてあげるのが良いのだろう。が、私はやらないことに決めている。なぜならば、他の婆さんたちと日時の約束をして場を設けると言う段取りがめちゃくちゃ面倒だからである。かわいそうだけど、仕方ない。
その代わり、母は私の仕事仲間や友達との場や食事に連れてってもらえて「ヤング」と触れ合うことができる。それは母も楽しんでいるのでよし。仕事仲間と友達には感謝しかない。


というわけで、そんなこんなな日々を送っていますが、また近況やネタは更新します。

先日、ある著者の介護手記と対談を読んで腹落ちしたものがあったので、次回はそれについて書こうと思います。

ではまた!






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?