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【読書1】『不滅のあなたへ』-人生に意味はあるのか考えたい時に-

人生に意味はあるのか、生き続けることを考えたい時に

こんにちは。二ヶ(にけ)と申します。
初記事になります。

ここでは、
自宅がマンガ喫茶状態のライトオタクが、
読んだマンガやら本を、
どんな気分の時に読むのがピッタリか、
紹介しながら記事にしていきたいと思います。

今日読んだマンガはこちら。
「不滅のあなたへ」/大今良時

始まりの混乱

-それははじめ球だった
-ただの球ではない
-ありとあらゆるものの姿を写しとり 変化することができる

そんな一説から始まるこのマンガは、初見の読者に混乱をもたらします。

なぜなら、作者の大今良時さんは、前作「聲の形」というマンガで、
やわらかい絵の中に、人の残酷さとやさしさを描き、
アニメや映画でも話題となった作者だからです。

『球』で始まった新しいマンガに混乱しますが、
球は姿を吸収し、一匹の狼となり、一人の少年と出会い死を見届けると、
少年の姿を記憶し、前に進みます。

その身に死んだ人々の姿を写し、
不死身で生きていくことを課された少年は、
『フシ』と呼ばれ、人々の生死を巡る旅に出ます。

いつの間にか、物語にグイグイと引き込まれ、
読者もフシと一緒に旅をしていることに気づきます。

フシの成長と記憶を追体験する

いくつもの死を体験することで、フシは死を否定します。

しかし、フシがどんなに死に抗おうと戦っても、
まるでフシの存在が死を呼びよせているかのように、
登場人物達はこぼれ落ちるように死んでいきます。

フシを付け狙う敵、ノッカーが、周りの人々を殺してしまうからです。

自分のせいだ、フシは一人で死を抱え込んでしまうようになります。

世界の理不心を全て飲み込んで、
死者の姿を覚えて生きていかなければならないフシの姿は、
見ていてとても悲しい。

けれど繰り返す死の中に、読者は確かに輝しい生を感じます。

人生に意味はあるのか?
私達が考えないようにしていたことを、このマンガは考えさせてくれます。

アニメ化が決定

こちらのマンガですが、NHKにてアニメ化されることが決定いたしました。

近年NHKでのアニメ化作品も増えてきました。
(進撃の巨人がNHKで放送された時は、ひっくり返りそうになりました)

人生とは、生きるとはなにか。
大友先生の作品は、読者に考えることを止めさせてくれません。

大人にも、子どもにも、ぜひ見ていただきたいアニメです。
放送は2020年10月。

すごく楽しみです。

では、今回はこの辺で。

二ヶ

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