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感性は脳のビタミン

日常の会話で、職場で、この人できるなあと思う時があります。
特別知識が豊富なわけでもなく、できるオーラ―を出しているわけでもない。淡々としているその人は、目には見えないいくつものアンテナを持っているようです。

一つのことを、よく考えもせずすぐに答えを出す人は一見頭の回転が速そうに見えますが、それは脳と口?が直結しているかのようで、あとからあとからいろんな改善点や、思い込みに気が付くことがありその直観力もフェイクとしかみなされません。

最近は喫茶店でも禁煙のところがほとんどです。まだ煙草をやめられない人にとっては住みにくい世の中?と嘆きますが、お茶しようとなって車を走らせていた時、幹線道路沿いに小さくてかわいい、カフェを見つけました。

フランスの片田舎みたいに、ドアの両脇には赤土のテラコッタが並んで、みどりの額縁を作っていました。可愛い、木製の鳥が二羽、窓枠に楽しそうに顔を寄せ合っています。

前には小さなベンチ。その横にスタンド式の灰皿。
きっと喫煙者にも優しいカフェなんでしょう。
灰皿があるかどうかで入るのを決める人もいます。

三人のうちの一人、灰皿を見つけて「ここにしよう!」もう一人は「可愛いお店!いつの間に出来たの?」と小さな期待が顔に現れています。
最後の一人は「オムライス!美味しそう」みんな一つのお店からいろんな発想をとばします。

席について、喫煙者より先に一人が「灰皿がないわ?聞きましょか?」ササっと立ち上がりました。
気の利く人にみえますが、もう一人は外のベンチを思い出して、「吸いたくなったら外でっていうことよ。きっと!」

目に映ったことは一つずつ小さなメッセージを送っています。
それを何気なく受けとって事象につなげられる人。お店の若い夫婦もその会話を聞いていて申し訳なさそうに「おタバコは外でお願いしているんです。」とペコリ。

「中でも吸えたらいいのにね!」と喫煙者に同情してかまだそのことに拘っています。当の本人はお店のインテリアやコーヒーをいたく気に入って、「また絶対に来るわ!」とその雰囲気を楽しんでいます。

一つの事しか見えない。それをどうこう言う気はありませんが、仕事でもなかなか成果の上がらない彼女はもう少し周りを見るようにした方がいいかもしれません。

いいアイデアも賢い脳に頼るだけでは行き詰ります。
脳の奥底に感性をつかさどるところがあると聞きました。

それが柔軟に躍動していると、右脳左脳も活性化するようです。
視野が開けて同時にいろんなことがよくわかるのはこんなことかなあと一人納得したティータイムとなりました。

今日もいい日にしましょう!




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