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忠犬とは  ニケと歩けば

ハチは日本で有名な忠犬の代表です。
映画を観たくないという人はその物語を知っているから、悲しくて切なくなるのが分かっているからです。私もその一人です。

「うちの○○は飼い主の言うことは何でも聞く賢いワン公です。」と飼い主たちは口をそろえて言います。些細なことでも飼い主にとっては人に話さずにはいられない!可愛さ。

「うちのはごんた(やんちゃ)でバカ犬です。」と言いつつその目は愛情いっぱいに飼い犬に注がれています。

子犬が家にやってきて初めに教えられるのが伏せやお座り。それが出来たら「賢い、賢い!」とおやつをもらうことが出来るので、言われなくても自ら…。
けっこう犬はちゃっかりしています。子供には厳しくてもこんなことで頭を撫でられ、ご褒美までもらえるのですから飼われることも悪くないと思っているかもしれません。

おやつをくれる近所のおばさんとそうでない人への対応はあからさまで、飼い主の方が「愛想なしですみません。」と謝る始末です。
また飼い主と相手の話す様子をよーく見たり聞いたりしています。
飼い主はこの人のことあまり好きではなさそうとか苦手?かもということまでキャッチしてしまいます。
テレビの番組で泥棒に変装したスタッフが、留守番中の犬に気がつかれないように庭から侵入すると、全速力で走ってくるとなんと満面の笑顔⁈で、お手をしたり、遊んで遊んでとボールを持ってきたりと大はしゃぎ。「こりゃ番犬失格だわ!」と、飼い主の勇敢に追い払う愛犬の雄姿を信じていた期待はしぼみます。

友達は「一人暮らしは何かあった時が大変よ。」と心配してくれますが、「ニケがいるから大丈夫!」と返します。
犬は緊急の時、119番に通報してくれません。風邪を引いてもおかゆを作ってくれるわけでもなく、一緒になってベットで寝ます。
先日アツアツのおうどんに七味唐辛子をいれて一口食べたところむせて、せき込みました。横にいたニケは足音を忍ばせて、二階にそっと非難しました。なんとまあ!

それでも愛しい相棒です。
忠犬とは飼い主の指示に従うのはもち論ですが、癒してくれたり健康のための散歩に連れ出してくれたり、帰宅した時、ちぎれんばかりに尻尾を振って迎えてくれたりと何よりのビタミン愛をくれる存在です。

私の年代はこの子のために長生きしようと思います。そんな存在であることが忠犬であると言えるのかもしれません。

人も動物もこの地球で共生しているのですからその命を尊んで大切にしたいものです。

大好きなストーブの前で少々いびきをかきながら寝るのが、今のニケの至福の時のようです。

今日もいい日にしましょう!

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