見出し画像

距離感

まだまだ寒い日曜日の朝、風はないものの氷のように冷たい空気です。
今朝は新神戸の辺りまで来ました。今の時期は少ないですがラジオ体操を終えた人たちが三々五々家路につきます。

知り合いでなくても「寒いねえ」「あんたはたくさん毛皮着て温そうやねえ
」「向こうでごんちゃんがいたよ」とニケに話しかけてくれます。

大体の方には小さく尻尾を振って挨拶しますが、一人のおじさんにはどうしてもなつきません。自称犬好きの方。

遠くから見つけると呼んでくれますが、知らんふりで違う路を行こうとしたり、小さく「こないで!」と下を向いて吠えます。

おじさんも懲りずに近寄っては追いかけたり撫でようとするのでなおさらです。
ある時、一人の女性が「いやがってるでしょ!やめたげて。」と結構きつめに言いました。それでもおじさんは面白がってニケを追いかけまわします。

犬とおじさん!この様子はちょっと人間関係や男女の恋愛関係にもありそうで…。

先日友人から、電話がありました。
何でも知っておかないと気がすまない彼女は私の入院で身内のように何度もLINEや電話をくれました。

しばらく連絡が無く落ち着いたと思っていたら昨日電話がありました。
入院中「何度かお見舞いに行こうと思っていたのよ。」
今はコロナ以来、面会は身内に限られています。それも土日はお休みで平日のみ。

大きな声で話好きな彼女の様子が目に浮かんで「来てくれなくて!よかった。」と思ったのは正直な気持ちです。

「大丈夫よ!」と言ってもなかなか納得してくれません。
「ならばおうちに。」この人には京都人の断り方?は通用しないようです。
「だって心配だし、顔も見たいもの。」

やんわりですが何度もご辞退してようやく、元気になったらランチしようというところで着地しました。

それからも「どうして骨折したの?こけたの?散歩中?」
漫才なら「もうええわ。」で終わりとなるところですが聞く方も疲れてきて結局インターホンのせいにして会話は終わりました。

退院の日の土曜日、息子は寝坊して私の退院の時間に間に合いませんでした。
それを知ったら彼女は一大事!となったかもしれません。

荷物は少なかったのですが玄関まで手伝っていただいて普通に帰ってきました。「やってしまった!」とはよく聞く息子のセリフですが私たちはそれでokの親子なのです。

自分のことはできるだけ自分でしたいと思う可愛げのない私ですが、彼女のご厚意はありがたくいただくとしてもちょっといい距離のお付き合いをしたいものです。

今日もいい日にしましょう!




この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?