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いい!可愛いくて逞しい野の花「ニケと歩けば」

お昼過ぎまでは突風が荒れ狂う土曜日でしたが、二時過ぎには風もやんでポカポカ春のお日様!いつになくパソコンをたたく私に向かって、説得する?ような話し方!「えーお腹空いた?」と言ったら「魅力はあるけど今は違う!」と言わんばかりにそっぽを向きます。何度も屈伸運動をして…。

何をかいわんや



「早めの散歩かー」「さんぽ?」って聞くと数ミリ耳が延びました。お尻をフリフリして玄関に行きます。
まだもう少し、まったりと食後を楽しみたかったのですが、黒い瞳に負けてリードを掴みました。「それそれ」と言うように片足ずつ上げます。さあ出発!

スッカリ春の陽気!今日は少し遠出の散歩。

白の藤が満開!

枝だけの寂しかった藤棚も知らぬ間に満開の花をぶら下げて、鳥たちがそこに埋もれて蜜を吸っているのかごそごそと聞こえてきます。

隣には定番の藤色。なんだか品があって棚の下で本を読む老紳士とで一枚の絵になっています。花に気を取られて紳士が入っていない!

あらら小学校。なんだか懐かしい校庭の造りです。神戸は歴史のある小学校があちこちにあります。そのままその時代の子供たちの歓声が聞こえてきそうです。

なんと二宮金次郎!が校庭の子供たちを見守ります。アッと!そうではなくて薪「シバ説も」をしょって読んでいるのは中国の戦国時代の思想書という像…。ちょっとすごすぎ、出来すぎです。偉人はやっぱり違うということでしょうか。今や歩きながらのスマホ。
子供たちはそこに立っていることにも気が付いていないかもしれません。

遠出の散歩は行きは よいよい帰りは へとへと。分かっていてもこんないいお天気で温かい日差し、公園や道路の片隅に咲く小さくてかわいい花々のその強さに励まされて帰りの坂を上ります。
時々振り返ると、かすんで見える水平線は薄い墨を左から右へ丁寧に流し書きしたみたいに空との境界線を作っています。

木陰はまだ少し冷たく、温まった体に心地よい風が通り過ぎます。
もう少し!少々へばり気味のニケも荒い息です。
「お互い年を取ったね!」4年前から同じ道なのに違う二人の姿?
大きな桜は新緑と花弁を落としてがくだけ。そろそろ衣装替えの姿で、枝を揺らせています。
孫に会うのは蝉の声でこの木が大きな楽器になるころまでおあずけですがその日を楽しみにすることにします。
もう少し春を楽しみましょう!



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