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ふらり博物館

久しぶりに神戸市立博物館に行って来ました。今回は「美の巨匠たち」

スコットランド国立美術館のコレクション。

鑑賞している中高年の多いこと。熱心に、静かに、のぞき込んでいました。これってまさしくシニアの余裕!心の贅沢は毎日の生活の中でも楽しめるものですね。

ルネサンスから19世紀後半の西洋美術史。今までは興味のあるものしか足を運びませんでした。今となっては世界の名画があちらからわざわざなのにもったいないことをしたと思っています。食べず嫌いとまでは行かなくても素通りしていたのですから…。

それが最近はいつも散歩の途中、ひょいと鑑賞できて、大満足!これってありがたいこと!

何の前情報もなく、映画を観るのと同じ感覚といっては巨匠たちに失礼ですが…。目の前の絵画はその場の空気を静めています。エル・グレコ、 ラファエロ、ルーベンス、レンブラント、ルノアール、ミレー綺羅星のごとく、まさしくTHE  GREATS!

スコットランドの印象と言えばウイスキーやキルト、そうそうバグパイプでしょうか?その衣装、チェックの巻きスカートとキルトピンは高校生の時流行ったような気がします。いろんな色合いのチェック柄、ハイソックスは娘のころならルーズソックス。母にも青春時代あり!です。

そんなことを思い出しながらチケットを買って3階に上がります。螺旋階段は迂回して奥のエレベーターに向かいます。最近は楽な方を選びます。

ドアが開くと真っ赤な壁に鈍い明かりに照らされた名画が迎えてくれます。すでにスコットランド国立美術館の中。

歴史の重み、ヨーロッパ最古の歴史を持つ王国。日本にはないヨーロッパの歴史がそこには流れていました。

若いころはなんだか暗くて陰気くさいなあとはその当時の絵画の印象でしたが、今になれば何の抵抗もなく気持ちの底まで入っていく。今まで気が付かなかった人の表情がリアルで時代を投影しているかのようです。

同じ地球軸で今まで流れてきたのに世界の歴史は不思議としかいいようのない、また、向こうから見れば日本の様子は摩訶不思議。おなじ人間が作り上げてきたのに、顔も違えば言葉も違う。おのずと何もかもがですが、その時代に生きることに真摯であったことは世界共通。

若いころは絵の中の婦人たちは物悲しく楽しそうではありませんでしたが、今見る目の前の彼女たちは笑っている!そのころころと笑っている青春までも聞こえてきそうな様子を見ることが出来ました。

なんだかちょっと大人???になったんだと思える会場での1時間余りでした。

まだまだ見ていないもの聞いていないもの、することはたくさんあるんだと確信して、夏の暑さが残る京町筋に飛び出しました。

今日もいい日にしましょう!






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