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ニケと歩けば

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ニケ10歳の柴犬 女の子です。 毎日の散歩で四季折々、思ったこと、感じたことを書いています。 気持ちをニュートラルにしたい時あなたのサプリになれば幸いです。
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穏やかな朝  ニケと歩けば

同じ朝なのに、日の出が遅くなった今日この頃です。 漆黒の闇がほんのり柔らかくなると「さあ、行くよ!」 明るくなって数分もすると「まだ夏ですよ!お忘れなく。」と 隠れていた暑さが体を抱き込みます。汗が…。 今朝の蒼空は、小学生が書く空の色、水色です。 それを隠すように薄い雲が流れます。一瞬たりともその場に居ないで動いては引っ付き、または名残惜しそうに、綿菓子みたいに細くなりながらも離れようとしません。 いつの間にか明るくなってきました。雲が多いせいか、バ~ンと幕が上がる迫

そこがスキ ニケと歩けば

ツンデレ、クール、わがまま。大体の柴犬はこう表現されます。 それを面白い、べったりしないところがいいと好む人もいれば「なあーんだ愛想ないなあ。ちょっと偉そうだし可愛くない!」と思う人も当然います。 柴の飼い主たちはどこか共通点があります。同じようにトイプードル、チワワ、ポメラニアンとかわいい小型犬の飼い主たちも似たタイプ。犬が飼い主を飼い主が犬を選ぶのかはわかりませんが、なんとなくピッタリなコンビが多いようです。 よく飼い主と犬は顔が似てくると言いますが、そういうふうに見

ちいさな秋? ニケと歩けば

台風の心配もなくなってスッカリ蒼空の日曜日。 少し高い雲。風と雨で洗われた山はこれから葉を落とす準備をしているとは思えないくらい生き生きとしていて時折吹く風も気持ちがいい! ニケは公園からなかなか動こうとせずいつまでもそこで過ごしたいようで時折私と目を合わせますが、「まだまだ!」「もう少し!」と立ち上がる気配がありません。 大きな蜂が彼女の周りを旋回しますが、いつもほど追っかける様子もなく、只々今の空間を楽しみたいようです。 いつものカラスはやっぱりふわふわのニケの尻尾

水浴びは嫌い  ニケと歩けば

なぜか寝坊して起きたのが朝の6時。すっかり明るくなっていて部屋の中からも暑そうなのが分かります。 ニケもまだ?寝息を立てていますが私が起きたので横になったまま私を見上げています。 幼いころなら飛び起きて先に降りて行くのですが、最近はマイペース。 しばらくしてからゆっくりと降りて来ます。 暑そうですが昨日は豪雨。散歩に行けなかったのでたぶん出かけるだろうと様子をみましたら、窓の外のすでにギラギラした日差しに迷うような顔つきでしたが、決心したのか玄関にやって来ました。 5分

梅雨になると思い出す  ニケと歩けば

存分にアジサイは満開。山のむせかえるような暑さにもフッと一の服涼やかな風。それを瞬時に感じているニケの鼻はしきりに動いています。 今朝はいよいよ雨の季節を感じる薄暗い空での幕開け。 鳥が何羽も山に向かって飛んでいきます。 急いでいるようで今から土砂降り? 最近は急な雷雨があり傘を持っている方がいいのですが、手荷物は極力避けたい私は少々の雨なら大丈夫!とたまにずぶぬれになります。 ニケのたっぶりの体毛は雨つぶもはじくレインコートになるようで家を出る前から降る雨は嫌がります

いつもと一緒の誕生日 ニケと歩けば

今日は令和6年6月6日ニケの10歳の誕生日です。 かと言って飼い主がお誕生日のごちそうやプレゼントのおもちゃなどを用意するわけでもなくいたっていつもの一日が始まるようです。 久々にあった同じ柴の飼い主さん、ご夫婦で散歩中です。声を掛けられるまで分かりませんでした。向こうから「ニケちゃん?」と声を掛けられるまで気が付かなかったのは、そこにナナちゃんがいなかったからです。 4月に16歳。とうとうその日を迎えたとか。最近ご夫婦でナナと歩いたところを歩こうとなって同じ時間、同じコ

犬吸い ニケと歩けば

動物を飼っている人は疲れているときや気持ちが落ち込んでいるとき、傍にいる家族に癒されることが多々あります。 寝そべっていても黒い瞳でじ~と見つめられても自然とほほが緩むものです。 最近、寝てばかりいるニケですがその姿、おなかがゆっくり上下しているのを確認するだけでもホッとしたり気持ちが緩んだりと…。 ニケが小さな時肉球の匂いはポップコーンの匂い。 何度も嗅ぐのでジロッと睨まれました。 そんな彼女ももうすぐ10才。2歳から1年ほど毎月癲癇に襲われ一生薬は手放せないと言わ

明日から留守番 ニケと歩けば

明日の朝、東京に向かう予定なので今朝はいつも長めの散歩にしました。 だからと言って明日からの三日間ニケが散歩に行かなくていいということではないのですが、そこは息子に頼んでいます。 曇り空は今にも降ってきそうな色をしています。山の頂辺りには風に流されて水に墨を垂らしたような流れが出来ています。 いつも公園のベンチに座って空を見上げるのが好きです。 大きな桜の木は新緑が生い茂ってひと周り大きくなったようです。 その葉っぱ越し、晴れの日は太陽の光が葉っぱをフィルターにして柔ら

柴犬みたいに生きたい

たまに遊びに来る友達はうちのわんこを見るといつも「いいねえ!」と犬の生き方をうらやましがります。 彼女はとても素直で人の期待を裏切ることがめったになくNO!と言う言葉を発するとこちらがなんだか嬉しくなります。 「無理しなくていいよ。」と周りから言われるそうですが、本人は全くその感覚がないそうですが、いろんな人からとは外からも見て取れる無理!があるのでしょう。 柴にもいろんな性格がありまして…。動画でもいろんな柴が登場しています。 共通点と言えばツンデレの代表格。飼い主

ゴールデンウイークも ニケと歩けば

今朝はほんとうに気持ちのいい風が吹いています。 少しゆっくりした時間に散歩に出たせいかそれだけで山の様子や少し向こうの海の色、鳥の飛び方までも違って見えます。 空気はかすかに木の香りを含んで思わず深呼吸! ニケは道端のタンポポの綿帽子が気になるのかぎりぎりまで近づいて観察しています。 不意に小さな風が通るとその綿帽子はあんなにしっかりと形を作っていたのに脆くほどけて各々に飛んでいきました。 道端の小さな花を見つけることが出来るこの小一時間はニケと私だけの貴重なひと時です

春落ち葉  ニケと歩けば

暖かい朝、満開に近い桜の下、ニケはいつものようにクンクンといろんな匂いを探すのに余念がありません。 私は桜のあでやかな咲きっぷりを愛でその向こうの晴れ渡った青空をのぞき込みます。 風は優しく大きなクスノキは紅葉しているのもあり、古い葉を落として新しいのと入れ替わります。 常緑樹は一年中と学校で習ったような記憶がありますが、毎日の散歩で気が付いたことの一つです。 それは木枯らしで飛ばされたものとは違って、柔らかそうなものもあり春風に揺らされて地面に落ちます。 そこには

朝のひと時  ニケと歩けば

すでにいびきをかいて寝ているニケですが、今朝も同じように散歩をすませて、おなかも満たしてと何の出来事もなく柔らかく朝を迎えたというところです。 最近は鳥の声で目を覚ますことが日課になっています。 甲高くもなくひ弱でもないその声は、山に向かって一本の矢のように飛んでいったかと思うと、しばらくすると日の出の到来を知らせるような優しい歌声に変わります。 町の中なのに、なんだか旅行先の山荘ホテル、はたまた民宿の暖かいお布団の中にいるみたいです。 私は目覚ましを使ったことはありま

あたたかい朝  ニケと歩けば

まだ明けぬころ近くのどの木にいるのでしょう。 若い鶯の鳴き声が聞こえました。 一生懸命稽古しているというのがピッタリなまだまだの鳴き方ですが、毎年この時期になるとやって出来ます。 自信に満ちた歌声になるのももう少しよ!と言ってあげたいような…。 きっと近くにはもう一羽。 いつもツガイで行動するのがまた愛らしいです。 山道沿いにある古い日本家屋。そこに毎年一足早くベニバスモモの花が満開に咲きます。 ハイキングに来た人たちが「もう桜が咲いている!」と話しながら眺めたり通り

雨上がり  ニケと歩けば

明け方の強風はすさまじいものでした。 とぐろを巻いて暴れている生き物みたいでどこかで何かが壊れる音、台風の時のような木々のざわめきは、最近では珍しい様相でした。 ニケはピンと耳を立てて何の音だろうと一生懸命探しています。 ほんの数分の事でしたが「これで春が近づいた!」と妙に納得して明るくなるのを待ちました。 「空はまだまだ灰色で、これからもあの強風が生まれそうな空気の湿りもあり、散歩は少々ためらいましたが、ニケのその気!に負けて、外に出ました。 山は静かでいつもの散歩道