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『鈍感な王妃と不器用な国王』 星影さき

 小説家になろうで仲良くしていただいている星影さきさんが、アマゾナイトのベルズから電子書籍を出しました。
 おめでとうございます。
 早速Kindleで購入。電車で読み耽ってしまいました。

 初っ端から王妃にとって国王の印象は最悪。心はズタズタ。知らない国に嫁いできた配偶者にいきなりなんちゅーことを言うんじゃ! 泣くわ。と思ったんですけど、思ったんですけどね……そこにはちゃんと理由があって。

 ほとんど憎しみに近い感情を抱いていたところから少しずつ印象が変化し、距離が縮まって……と言うのは恋愛ものの王道展開ではないでしょうか。この感情の変化を説得力を持って描くには、やっぱりドラマが必要ですよね。(恋愛ものはそれが難しい)
 一巻の間にもいくつかの誤解がとけて、だいぶ距離が縮まったように感じますが、王妃にとって自国の女王である母親との関係もどこか冷たいもののように感じるし、他国との関係などいくつも謎が残されていて、次巻への引きもバッチリです……。


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