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にけノート2022.08〜

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まずは発信の練習に、よしなしごとを書き残していきます。「だいたい毎日投稿」を目指します。 内容は身辺雑記。 ぽやっと思ったことや、本や、映画や、創作について、何らかの進捗、犬の…
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#読書感想文

1/22 『侍女の物語』読了

 あまりにもスローペースなため、推敲の進捗思わしくなく。今日までで22ページ。来週は一日5ページ以上は進めないと間に合わないぞ。  ということで、一月中の日記は不定期になりそう。です。 『侍女の物語』  『侍女の物語』読了。続編の『誓願』に突入。24返却なんだけど、間に合わないな。  今回も自分用メモ。  オブフレッド視点の物語が終わり、最後にどう言う構造の世界だったのかが語られる。この世界で最後まで自分自身に対して責任を持ち続けることができた人はいたんだろうか。「**

1/19.20 『侍女の物語』まだ途中

 『侍女の物語』10章28から、もやもやしていたものがだいぶ見えてきた。かつて、そして今の私たちが感じていることがそこには重なる。言葉にして伝え難いことが時に明瞭に表現されている。自分自身であることを奪われるということが。  読みながら『天上の葦』のテーマを思い出した。一度社会が間違った方向に舵を切って仕舞えば、言論は押しつぶされ、抵抗も大きな渦に飲み込まれ、ほとんどどうすることもできない。最初の異和を捉えてそこを潰さなければ。 『天上の葦』では情報を捻じ曲げ、思想を刷り込

1/8 『永遠年軽』読了

  『永遠年軽』  金原ひとみさんの書評を新聞で読んで手にした本。  台湾にルーツを持つ人をめぐる三つの物語。  自分が最近認めたことと重なって、いろんなことを思い巡らせながら読んだ。とはいえ、なんと書き残せばいいのか、なかなか言葉にならない話でもあった。  最初の物語は語り手の夫が家から出て行ったシーンから始まる。  そこから自分と同じ「林」という苗字を持つ二人の友人の思い出へと意識が飛ぶのだが、読み進めるうち私は「近くにいても届かない孤独な一部分」について思い浮か

1/2 『アバターウェイオブウォーター』『母親になって後悔してる』

 毎月1日は映画の日。  正月は家族揃ってお休みなので旅先でない時は映画に行くことが多いです。  今年は『アバターウェイオブウォーター』を4DXで見てきました。 『アバターウェイオブウォーター』  アバターは再上映を九月にIMAXで見ました。  ど定番の展開でしたがとにかく臨場感あふれる映像美に圧倒されて、続編も絶対IMAX(4DX)で見るぞ! と決めていました。  今回のテーマは家族。団結、絆。  アバターのヒーローであったサリーは3人の男児ネテアム・ロアク・トゥクの

12/31 お世話になりました

2022年 XXの5選  なんだかんだで2022年もあと15分となりまして。  ここからどれだけ振り返れるか謎ですが、やってみたかったので。  私が今年見たものの中から選びました。  順番をつける余裕はなし。でした。 映画RRR  大した感想は書けなかったけど、たとえばディズニーランド大好きな人が定期的に行きたくなるような、そんな元気をもらった映画でした。 永遠の0 ゴッドファーザー2 ある男  こちらもメモしか書けなかったけれど、一人一人の人物に対する思いやり

12/27 『天上の葦』読了

 『天上の葦 下』ネタバレしないと大事なことがメモに残せない、ということでネタバレ満載読了メモです。  記録は読んで自分が思い巡らせたことがメインです。  あらすじはこちらがわかりやすかったです。(後半はネタバレ感想となっています)  日々ちまちま読み進め、本書のテーマとは別にいろいろ思うところについて日記に書いてきました。  現在後期高齢者となっている、太平洋戦争末期に若者だった人々の回想とその後の生き方が描かれているのですが、それぞれの思いが胸に迫りました。  印象

12/12 『切り裂きジャックに殺されたのは誰か』読了

 毎度おなじみ内容の感想や紹介ではなく、読んで思い巡らせたこと浮かんだものの自分よう記録となっております。ご了承ください。 『切り裂きジャックに殺されたのは誰か』  新聞書評で紹介されていたのを見て、興味を持って手にしました。  「切り裂きジャックに殺されたのは売春婦である」と流布するのはなぜか。  こんなひどい殺され方をする人間には然るべき何かがあるもの。  そう思い込むことで自分には関わりがない事件だと境界を引いて、安心したいから。  人は誰しもそういう弱さを持って

12/5 『犯罪者』読了

 『犯罪者 下』読了です。  それから、血管、脳ドッグ受けてきました。  五年くらい薬を飲んでいるけど、血圧がやっぱり下がらないのでね。  首がとにかく硬いしするので。一旦確認。   『犯罪者』  とにかく緻密にプロットが組まれている最後まで全く目の離せない展開のお話。  事件を追う主要3人以外の人物の背景も丁寧で、いろんな人の人生に思いを馳せました。  作者の太田さんは相棒の脚本家を書いていた方。  私はテレビ見る習慣がないので見逃しが多いのですが、相棒ファン。  いく

12/2 『さらさら流る』読了

 『さらさら流る』すごく良くて。  待ち時間に少しだけのつもりがやめられなくなりました……。  毎度のごとく自分が本によって思い巡らせたことの記録となります。  本の感想や紹介とは呼べないなっていつも思っている。  っていうのを定期で書いている気がするw 『さらさら流る』  プライベートで彼に撮られたヌードが流出した。  という話なんだけど。  彼と出会って別れるまでの彼女と、その六年後ヌードを発見した彼女。同様に、彼女と出会って別れるまでの彼と、六年後流失していること

12/1 子犬さんの健康診断『レゾンデートルの祈り』読了

 今日は朝から子犬さんの健康診断です。  絶食で向かいます。朝9時には預け、お迎えは17時過ぎてからです。  病院が好きになる理由はあまりないので、やはりすごく緊張する様子。  吠えたり噛み付いたりして感情を表すタイプの子ではありませんが、なぜか100%病院の待合室でうんちします。  これ、緊張の反応だそうです。  わかりにくいな。  あと、超絶落ち着きがないです。普段の動きを早回ししているみたい。  検査の後は食事ができるのですが食べられずに帰宅。家に着くとバクバク食べま

11/26 『私はだんだん氷になった』『ひだまり童話館短編集4あおい話』『君の傷痕が知りたい』読了

『私はだんだん氷になった』『ひだまり童話館短編集4あおい話』『君の傷痕が知りたい』読了。文フリ購入の本たちです。メモを残します。 『私はだんだん氷になった』  そういえば、推しって実際なんだろうか? 永遠に恋をする対象。愛を捧げる相手(あちらは決して対等な場所には降りてこない)。  私が推しという言葉を使う温度はきっと応援している人、だ。この物語の語り手たちのいう推しの温度はそれとは濃度が違う。好きで好きで気が狂いそうなほどの憧れ。そう、憧れなんだ。  これはネット上で、

11/21 雑記 考えのあれこれ1『人は変われる』読了

 今回の文フリは、フェミニストのブースがたくさんあったように感じた。これまでもなかったことはないのだと思うけど、かなり目に飛び込んできた。  『82年生まれ、キム・ジヨン』や『僕の狂ったフェミ彼女』など韓国発の小説がヒットしたことも関係しているのだろうか。  ちょうど19日が国際男性デーであったこともあって、新聞には男性の生きづらさについての特集が組まれていた。  ちょうどそれらについて人と話をしたこともあって色々と思い巡らせたことを毎度のごとく思いつくままに書き残していこ

11/12 漫画の感想を少し

『やる気なんかありません』 10話まで読了 ネタバレになっていると思う。  こちら、主人公を追い詰める登場人物の事情、囚われがはっきり描かれていて面白かった。  当人の事情によって、とんでもないことをしているのがとても納得がいく。  事情があるからこうなるとわかることは、だから許されるということにはならない。どんな事情であれ行為には責任を持たなければならない。  生徒に嫉妬し贔屓(逆の意味で)をする美術教師とか、過去に囚われてなんとしてでもいじめを無かったことにしたい担

11/10 『マザー・マーダー』『子どもが心配』読了

 『マザー・マーダー』  作者さんのnoteから興味を持って手に取りました↓  五篇の連作短編が収められている一冊。  語り手や、真っ当かと思っていた人物の歪みが見えたり、想像以上のエグい展開にぞくりとする。  5人の語り手の物語からちらりと見える、キーとなる人物梶原美里と引きこもりの30男である息子恭介。彼らの住む家の中が気になって仕方がない。  息子のことになると感情が極端に振り切れる美里。彼女は外から見るとモンスターだ。しかし、彼女自身の人生を思うと、なんという