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三行小説⑦

『朝礼』
泥団子の隠し場所を勘付かれたのか。
その朝はいつもより騒がしい気がした。
「起立!」

『存在』
自動消灯。
舌打ち。
便座の熱。

『通訳』
無数のマイクと焚かれるフラッシュ。
ラスボスの呻き声。
通訳士の呻き声。

『約束』
雰囲気でホームランを打つと約束してしまった。
腕がもげるほど回す回す。
俺は三塁コーチだ。

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