ノートを取らない子ども
2024/02/21(水)
突然ですが、あなたの目の前に、ノートを取らない子どもがいます。その子どもに、あなたはどんな声かけをしますか?
などと、ノートを取ることを急かすような声かけをするかもしれません。
私は場合
と声をかけます。
なぜなら、ノートを取っていなくても、全力で授業に参加する子どもがいることをいる知っているからです。ノートを取らない理由やノートを取りたくない理由は、必ず存在します。ただ、その理由を言語化し、表現することが難しいのです。だから、一見「ノートを取らない子ども」に見えてしまうのです。
私が担任をしたクラスには、ノートを取らないことが多い子どもがいました。
その子どもに注目してみると、授業中、忙しそうにしていることに気づきました。外を眺め雲の動きを定規で測ったり、定規の大きさを元に実際の大きさを想像したりと、自分なりに学びを追求していました。さらに、友だちの発言に耳を傾け、新たなアイデアや発見を共有する姿もありました。たまにですが、消しゴムの汚れが気になってしょうがなく、ピカピカになるまで消し続けることも。(聞いたことはなかったけど、消し続けながら、何かを考えている気がする。)
授業の話を聞いていない訳でなく、授業中になんの前触れもなく「はい!」と天井に手が突き刺さるのでは思うくらいにすてきな挙手をして、すごく良い発言をするのです。
私は密かに「今日は、どんなおもしろいことを考えていたの?」と聞くのが楽しみで仕方ありませんでした。
私は小学校の教師として、常に「ノートを取りなさい」と指導すべきかどうかについて悩むこともありました。私の指導が完璧であるとは考えていませんが、しかし、子どもの笑顔を奪うことにためらいがあり「ノートを取りなさい」と声をかけられなかったのです。
その子どもを見ていると、ノートを一生懸命に取る日もあるのです。でも、「ノートをとって偉いね。」と、ほめなかった。私は、その姿をじっと見つめていた。
明日は、ノートを取らないかも知れない。それでも、いいのです。
その子どもが、ノートを取ろうが取るまいが、子どもがいつも全力で授業に参加しているのだからそれでいいのです。
子どもたちはいつも全力で授業に参加しており、ノートを取ろうが取るまいが、学び続けていることは確かです。
子ども一人ひとりの独自の学び方とアプローチを尊重し、共感を示すことが大切です。
私たちは、子どもたちが自分らしい学び方で成長し、未来への扉を開いていくお手伝いをすることではないでしょうか。
読んでくださってありがとうございます。何か気づきを得るきっかけになれば幸いです✨
ニカイドウ
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