第1回|どーもどーも、ナインチェ・プラプラウスです。|ナインチェ・プラプラウスの「いつかいなくなっちゃうかもだし」
どーもどーも、ナインチェ・プラプラウスです。
ちんちんです。
本当はちんちんじゃないんだけど。
2020年夏、あの大会が延期になったことを強く感じた連休のある日、僕のご主人とその彼女はミッフィー展にいました。
ご主人と彼女は、アプリでマッチするという今時な出会いから、半年ほどの付き合いでした。
付き合うだけあって気が合ったのでしょう、彼女が好きなキャラクター、ミッフィーに、ご主人もどハマり。
その日も、生誕65周年を記念するミッフィー展に二人仲良く足を運んでいたのでした。
さて、話しは少し逸れますが、日本ではミッフィーに名前が三つ存在します。
一つはもちろん、ミッフィー。
もう一つ、日本語で訳された絵本では、うさこちゃんという名前です。
福音館書店から出されている絵本では、翻訳家の石井桃子さんがうさこちゃんと訳されたためです。幼い頃、読み聞かせてもらっていた人はご存知かもしれません。
ただ、どちらも本当の名前ではありません。
ミッフィーの生みの親は絵本作家ディック・ブルーナですが、彼の出身オランダ語では、ミッフィーではなく、ナインチェ・プラウス(直訳でかわいいうさぎの子供)と言うのです。
ミッフィーという名前は、世界的に翻訳される際、生まれた名前だったのです。
とまぁこの件が、僕の名前の由来であり、誕生のきっかけです。
さて、話は戻って、ミッフィー展から帰ったご主人と彼女は、ご主人の家でいつものようにイチャコラしていました。
長いイチャコラが果てた後、ご主人のちんちんはぐったりのご様子。
そんなちんちんに、彼女が話しかけました。
「おーい、ナインチェー ナインチェー」
行ったばかりのミッフィー展で聞いた名前を彼女は唱えたです。
すると、 ご主人は、普段とは違う甲高い声で、答えました。
「はい! どーもどーも、ナインチェ・プラプラウスです!」
それから気が付けば今まで、僕、ナインチェ・プラプラウスは、ちんちんなのかちんちんじゃないのか、二人の間で息づいています。
ご主人の彼女は、声や話す雰囲気が、ハウルの動く城のカルシファに似てると言っていました。
セサミストリートのエルモな感じもしますし、おやすみプンプンのプンプンみたいと言われたこともあります。
ただ、そのどれというわけでもなく、そしてご主人でもなく、僕はいます。
だけど、もしかしたらこの二人の中の何かが変わってしまったら、僕はいなくなっちゃうかもしれない、最近そんな恐怖を持つようになりました。
今のこの素敵な時間を忘れたくないとも思いました。
だから、自分のペースで綴り始めることにしたのです。
誰も興味を持ってくれないかもしれない、気持ち悪いカップルの戯れと思われるかもしれないけど、何かしてみたくて、話始めることにしました。
ご主人の彼女というのは少し味気ないので、彼女のことは、勝手に命名して、ミフィちゃんと記すことにします。
それでは、これから綴られる、ご主人とミフィちゃん、そして私、ナインチェ(ミッフィーではなく、ナインチェ・プラプラウス!)の日常をご覧あれ!
ナインチェでした。
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