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愛知のwebデザイン会社20社。

2020年は愛知のwebデザイン会社さん20社に伺い直接お話を伺った年でした。
自社のwebサイトをちゃんとしたいという魂胆でしたが、思わぬ自身の振り返りになったので纏めておこうと思います。


web会社の方の話を伺う中で、プロセスや向き合い方などが、設計事務所のそれとかなり近く、自身の事務所に取り入れるべきポイントも多くあるように感じています。

取り入れるポイントを大きく分けると、
①役割分担
②プレゼンテーション
③マーケティング
の、3点になります。

①役割分担

自身の事務所に取り入れる部分として、役割分担はマストだと感じています。
私の年齢が36歳で、クライアントの方が年齢が上になるケースがほとんどです。
年齢というのはそれだけで信用に繋がります。
年が若いという信用の低さを補う答えの1つに「チーム」というのも大事なポイントになると思います。

web会社は、
・クリエイティブディレクター(CD)
・アートディレクター(AD)
・デザイナー(D)
・コーダー(C)
・アシスタント
のようなチームで1つの案件に挑むケースが多いようです。
それぞれの役割はググって頂くとして、設計事務所の場合は所長がCAとADを担い、DとCは若いスタッフがこなすケースが多いです。
事務所の規模によってはDとCまで所長がこなしたりもします。

そもそもweb会社が役割分担してるのには理由があるようで、
・マネジメント(CA・AD)とオペレーション(D・C)を分けるため
・マクロ視点(CA・AD)とミクロ視点(D・C)を分けるため
などがあるようです。

マネジメント(CA・AD)とオペレーション(D・C)を分けるメリットの一番は「時間」です。
デザイナーやコーダーといったオペレーションは、窓口としての機能と分断することで、集中して作業することができクオリティを上げることができます。
マクロ視点(CA・AD)とミクロ視点(D・C)を分けるのは、スケジュール管理などはもちろん、デザインコンセプトからブレていないかなどのチェックを客観的に行えるのがメリットです。

webも設計もクライアントにとっては背骨になる部分を作る仕事です。
クライアントが不安に感じるポイントはできる限り排除したいものです。

②プレゼンテーション

これはデザイン提案を10も20もすると言うニュアンスではなく、「これくらいの金額だとこの程度までできます」と言う感じで、いくつかの予算バリエーションを用意するということです。
自分も含め設計事務所は、「設計費は工事費用の〇〇%です」と言う1パッケージのケースが少なくありません。
クライアントからすると選択肢が少なく不親切なもので、予算バリエーションを増やすためには、設計という仕事の細分化、項目化が必須です。
「設計費」という謎めいた印象に終止符が打てる良いチャンスだと思います。

③マーケティング

特に店舗ですが、マーケティングは建築が非常に弱いポイントです。
「このwebにするとこれくらいの結果が得られ、こう言うことを継続的に行えばこんな結果が得られます」と言う明確な回答が優秀なweb企業からは得られました。
web集客のロジックはまた別のタイミングで纏めます。

webに比べて建築は、エリアのバラツキ、建物や土地のスペックのバラツキ、など余計な関数が多いため分析の複雑性は増します。
だからと言って、分析を行わなくて良いかと言うとそれは違うわけで。
そのエリアにはどんな世帯が住んでいて、どんな企業があって、どんな交通手段があって〜と言ったデータを提案する空間に対して紐付けることができれば説得力を増すことができそうです。

逆に。

逆に、これは設計事務所の方が良い点だと感じでいるのは、「設計と工事が別」と言う点です。
見積もりの段階から客観的に精査することもできますし、クオリティも完全にクライアント目線に立つことが出来るためです。

まとめ

最も採用すべきは役割分担で、チーム内に年齢が自分と近いか年上の人の存在がクライアント満足度を上げるために今できることと感じています。

また、web業界の流れや常識、web会社それぞれの特徴や相性は把握はできたので、それはまた別のタイミングで纏めて行こうと思います。

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