言葉ほど伝わらないものはない。
ひょんなことから専門学校のマネジメントに関わることになって一年になる。
学生の進路とかのヒアリングも月一回くらいしてて、それぞれに性質が異なるなーと感じる。
盲目になってたり、何がしたいかわからなくなってたり、怯えてたり、テンション高かったり。
愛くるしくて仕方ないのだが、1年後、2年後に社会人になることを考えると、当たり前だけどみんな脳内カオス。
そんな人たちに送るのはアドバイスじゃないなーと。
脳内にはイメージだったり、キーワードだったりが散らばってて整理するのができないだけなんかなと。
「なんでそういう風に思ったの?」
「なんでそうしたの?」
質問ばかりしている。
それに対しての回答は基本的には全肯定。
すでに持ってる情報を整理するだけ。
もしそこに足りない情報があるなら、言葉じゃなくて足を使って場所に行く。人に会う。触れる。見る。聞く。
言葉ほど伝わらないものはない。
接触回数が増えてくると、進路以外の相談も出てくる。そういう場合も基本やることは同じ。
一度社会に出てしまえばなんてことないことでも、彼ら彼女らからしたら未知の領域。
未知に足を踏み入れる時に必要なのはリアリティだと思う。先にその領域に踏み出してる人に会う。見る。触れる。
無力に感じることも多いけど、入学してよかったって思ってもらえるように。
もうすぐ卒業。
嬉しいような、寂しいような、ほっとするような、心配なような。
なかなか味わえない経験。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?