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~不倫していた夫への感情の変遷~許せないという焦げつきが薄らいでいく道のり①

もう離婚して7年ほど経つのですが、
20年近く連れ添ってきた夫に
好きな人がいると知った時、
わたしは、
嫉妬、無価値観、虚無感に憎悪などを
持ち続けていつも歯を食いしばってしまい
身体はカチカチで冷え切って、
心には業火を燃やし続けて焦げ焦げに
なっていました。

この頃に着ていた
ブラウスやシャツの襟の
黒ずみがすごくて、
専用洗剤を使って
洗濯板でゴシゴシしても
落ちませんでした。
美容院で見られて恥ずかしかったのを
覚えています。


首の後ろのところにはエネルギーの
出入口がある、という言葉を本で見つけた時、
あの頃のわたしは邪氣を思いっきり
吸いこんだり放ったりしていたから
あんなに真っ黒になってたんだ!って
思いました。

業火に焦げ焦げになっていた時、
わたしの視点は、「わたし」のみでした。
わたしは、法律で守られた妻なのよ!
わたしは、何年も尽くして来たのよ!
わたしは、身内の誰もが関わりを避けたい
姑たちの意地悪を耐えてきたのよ!(笑)
etc.etc.
なのに、こんなわたしを不幸にするって
どういうこと??!!
って裁きまくってました。

わたしは正しい
あなたは、あなたたちは間違っている
だから、裁いてもいい(すんごい理論だけど
信じ込んでいましたねぇ)
あなたとの結婚生活では
たくさんの困難を”我慢して”越えてきたのだから
わたしを幸せにする義務があるのに
こんなにわたしを辛い目にあわせるとは
どういうこと??!!
(我慢と幸せは交換できると信じ込んでいたんです💦)

と、自分の価値観を振りかざして
わたしだけの視点で夫を見ていました。

感情を裁くことなどできないのに
感情を婚姻届で縛ることなどできないのに
必死でやってましたね。

でも、ある時ふと
世が世なら
国が国なら
一夫多妻制やその逆もあったりして
夫のやっていることは
裁かれることでもなんでもなく
泣いている人はいるかもしれないけれど
”『悪い』ことではない”こともあるんだな・・・って
思ったんです。

少し、視点が上がって広く見渡せるような
感覚になったんですね。

そしたら、面白いことに
もしも、彼女が男だったら
わたしは、ここまで
嫉妬、無価値観、虚無感に憎悪などを
感じたかな・・・
・・・
・・・
・・・
感じないな・・・。


人を好きになるって尊いことだと思うし、
言われているけれども
どうして、
こっちは尊いけど
こっちは尊くないって分けちゃえるんかな・・・
それって婚姻届だけで分けられるって
思い込んでるだけで
純粋に感情のところだけみたら
分けられるものではないのにな・・・

と、少しずつ視点が変わっていったのです。

視点が変わると
自分の力みも緩むのを感じました。

完全に許せていた訳ではないけれども
少し楽になったのを覚えています。

これくらい自分の価値観によって
心も身体も左右されるんだなって実感しました。

自分を傷めつけられるのは
自分だけだってことを体感したのでした。




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