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小さな声が聞こえるところ139「少子化と保育界の変遷と」

コロナ騒動が5月に社会的に収束し、だんだんと「元に戻った」2023年度。気づけば、園の子どもたちももう卒園です。

この年長さんたちとは入園前の親子クラスの頃からのお付き合いですが、コロナの流行り初めの頃は個別クラスや、分室での分散保育をしたりと試行錯誤しながらの日々だったなと思い出します。今はやっと、そうした特別の配慮を考えずとも以前のような暮らしに戻れて安堵しますが、気づけばこの3年の間で見えない変化が大きくなっているようにも感じます。

例えば、最近になって「おめでた」の知らせを続けて聞くようになりました。そうか、コロナの間にはなかなか赤ちゃんを迎えるには厳しい状況が続いていたので、やってくる赤ちゃんが少ないのは最もです。出産に際して、家族や実家の親御さんに頼るのも難しい状況、赤ちゃんが産まれてからも配慮しなければいけないことがたくさんで、この間に出産されたお母さんかたはどなたもきっとそれぞれに大変な思いをされたことと思います。コロナ禍の経済停滞による経済不安も影響したことでしょう。

実際に、コロナ禍により出生率は過去最低となり、政府は「静かなる有事」と「合計特殊出生率」が7年連続で低下し、2022年は1・26と過去最低となったことを伝えています。ちなみに都道府県別では東京都が1・04で最低ですが、それに続いて宮城県が1・09です。園の親子クラスでも今年度は赤ちゃんクラスへの申し込みがなかったので、「赤ちゃんが少なくなった」ということを実感しています。

また、この3年の間に保育無償化の影響も浸透して、子どもがまだ小さいうちから集団保育に預ける親御さんが増え、1、2歳の頃から保育園に通う子どもが増えました。新米お母さん方からは「保育園と幼稚園の違いがわからない」「子育てに自信がないから、二人きりでいるより保育の専門家がいる保育園に預けて、お友達と一緒に過ごせてる方が安心」という声を聞きます。

一方では「不適切な保育」がニュースでたびたび話題になるたびに、保育の場での暴力や性犯罪が増えている現状を憂います。

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