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言葉の大切さ

先月終わりに冊子を丸々一冊音訳して欲しいと打診されました。期限は今年いっぱい。半年あるので大丈夫と判断し、思い切ってお引き受けすることにしました。

高次脳機能障害のため一度は諦めた音訳でしたが、今春、ふとしたご縁で新しい団体に「読むだけでいいので」と声をかけて頂き、音訳に復帰することが出来ました。

これまでに2度ほど広報を音訳しました。久々の録音に緊張しましたが、それよりも復帰出来た喜びが大きく自信につながりました。

そして今回の冊子、1人で一冊を任されたことは私にはとても嬉しいことでした。
今までに提出した録音が認められ、期限内に仕上げられそうと判断されたのだと思いました。
年内にきちんと仕上げられたら、更なる自信へとつなげられそうです。

全部で150ページほどの冊子。グラフや図もあり、どう読むのか考え、原稿を起こすだけでも時間がかかります。
最終チェックなどを考慮すると月に30ページほど録音しなければなりません。そのため今月に入ってからせっせと録音作業に励んでいます。

録音とその後の編集作業はパソコンで行います。肩関節周囲炎と右手の腱鞘炎があるため、根を詰めて作業するととたんに痛みが出ます。

リハビリの際、右手をみながら療法士さんが
「音訳を頑張ってるって感じの手ですね」
と言いつつマッサージしてくれました。

何気ないその一言がとても嬉しく感じました。
「使いすぎ」という言葉が「頑張ってる」に置き換えられると、受ける印象が全く違ったものになることを知りました。

療法士さんが意図してその言葉を使われたのかどうかはわかりませんが、私もそういう言葉の使い方が出来る人、心遣いの出来る人になりたいと思いました。