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発症日に思うこと

くも膜下出血を起こして丸2年が経ちました。
振り返れば長かったような短かったような‥

血圧もコレステロールも正常値。毎年の健康診断で何一つ引っかかったことのない自分がまさか脳卒中になるとは思いもしませんでした。

明日はどうなるかわからない。だから "これからは悔いのないようにやりたいことをやろう"そう思って回復期を退院しました。

ところが、ないとされていた高次脳機能障害のせいで、やりたいことどころかやって来たことさえ出来ない。日常生活に不都合が生じる事態に愕然としました。

なかなか現実を受け入れられず一歩進んでは二歩下がるそんな時もありましたが、家族や療法士さん、そしてXを通して知り合ったフォロワーさんたちの声が支えとなりました。ブログと Xを始めて本当に良かったです。

今年の発症日は1人でいるのが嫌でリハビリに行きました。今更ながら、新たな一年を始めるには最適な場所であったと思います。

午後から伺った理学療法士さんのところではチョコレートのプレゼントとメッセージカードを頂きました。

先日の『3年目を迎えるにあたって』のブログに「昨年頂いたメッセージの 担当理学療法士としてという言葉が嬉しく支えとなった」と書いたのを読んで下さったようで、カードの最後は "引き続き担当理学療法士の〇〇"と締めくくられていました。
こういう細やかな心遣いに支えられて今日まで来たのだと改めて感じています。

私がブログ「リハビリの夜明け」を書き始めたのは、闘病生活や生活期を通して、思ったこと感じたことを誰かに、中でも当事者を支える人に届けられたらという思いからでした。

書き始めて1年半、少しずつですが当事者家族や医療関係者の方に読んで頂けるようになって嬉しい限りです。

一貫して書いていることですが、辛い入院生活や生活期を支えてくれたのは医療従事者の方の寄り添いです。

ブログを読んで下さっている中には医療従事者として働く若い方々がおられます。この春から働き始めたという方もおられるようです。

そういう方は先輩との知識や技術の差に落ち込むことがあるかもしれません。叱責されることもあるかもしれません。

けれども、経験がなくても患者に寄り添うことは出来ます。寄り添われることは患者の大きな支えとなります。

知識や技術だけが患者さんを救うわけではないこと、そして寄り添われた記憶は退院した後も患者を支え続けることがあると知って貰えたらと思います。

去年の発症日は先のことを考える余裕はありませんでした。でも、今年は少し未来のことを思うことが出来ました。

今の自分に何ができるのか、何がしたいのか考えてみたら、やはりこのブログで想いを綴っていくことのような気がしました。

高次脳機能障害はあるけれど文章を書く能力は阻害されずに済んだようです。残された能力で、これからも引き続きブログを書いていこうと思いますのでどうぞよろしくお願い致します。