夢の国
明日、夢の国に行く予定です。
実は一年前、発症日が怖いので現実逃避のために計画しました。けれども、音と光に溢れる場所であることや乗り物で痛みが悪化する懸念があったため、療法士さんと相談し断念しました。
それから一年。
この間、何度か旅行に出かけたりしました。
行きたい気持ちはあるので計画はするのですが、痛みや疲れでまた動けなくなるのでは?と不安になりいつも躊躇して諦めようとしていました。
その度、療法士さんが旅行の行程を確認して休憩を取るところや避けるべきポイントをアドバイスしてくれたり、もしも痛みでどうにもならなくなったら対応するので「安心して行ってらっしゃい」と送り出してくれました。
そんな積み重ねがあって、明日は夢の国へ行く決心が出来ました。
音と光は、サングラスと耳栓で対応しようと思っています。
少し前から痛みが出ないように心がけて来ましたが、残念ながら数日前より足に痛みが出て長時間歩くと悪化する恐れはあります。でも、車椅子を借りればいいかと思っています。
それでも痛みがひどくなる可能性はありますが「その時はお休みの日だけれど対応するので連絡下さい」と今回も後押しをして下さいました。
病気をして後遺症は残ったけれど、何かをしたい、楽しみたい、そんな気持ちがなくなる訳ではありません。
でも不安でなかなか一歩を踏み出せないのが現実でした。
そんな中、少しずつ、"条件を整えれば出来る"という体験を積み重ねて来たからか、今回は心配せず楽しんでこようと思えています。
ブログがご縁で繋がった関西の療法士さんが
「リハビリとは機能回復だけではなく、その人らしい人生を送れるように支援すること」
と繰り返し言われていますが、まさにそんなリハビリだと感じています。
「出来なくなったことではなく、出来ることに目を向けましょう」
いくら口で言われても「ほんとその通りですね!」とはなりません。
それよりもこうした成功体験が積み重なって、自然に目を向けられるようになっていくものなのだと思います。
担当の療法士さんはこうした格言めいたことは仰らず、代わりに出来るようにお膳立てをし、"出来た"という実体験を与えてくれます。
昨日も
「みどりさんが夢の国に行けることがすごく嬉しいです。どんな状態になっても考えて対処しましょう。痛みがでたら気にせず連絡下さい。そのことが少しでも安心出来る理由になるならこれほど嬉しいことはありません」
そんな内容のメッセージを下さいました。
一年半、この方のもとリハビリをしてきて本当に良かったと思っています。
そしてこれからもリハビリを続けたらどんな世界が待っているのかな?と新たな夢の国を楽しみにしています。