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社会科にもやもやしている方へ①~社会的見方・考え方ってなに?~

社会科的見方・考え方

今、教科における見方・考え方を育てることが重要視されています
一つ一つの教科でそれぞれ、見方・考え方を育てていきます
そして、子供たちが生きていくうえで必要なものを見る目を育てるのです
知っているようで知らない見方・考え方
社会科について説明します

主に5つ

学習指導要領によると、見方・考え方は主に5つ
前半の3つが、追究の視点
後半の2つが追求の方法と整理できそうです

追究の視点
位置や空間の広がり・・・地理的視点
時期や時間の経過・・・・歴史的視点
事象や人々の相互関連・・公民的視点
追究の方法
 比較・分類・総合(特色)
 国民(人々)生活と関連付け(意味)

実際の事例から

私の印象ですが、地理…5年生、歴史…6年生、公民…6年生
というようなイメージがあります
しかし、よく見てみると、小学校社会科では、3年生から一つの単元にミックスされて配置されています
例えば、4年生「地域の伝統と文化や地域の発展に尽くした先人の働き」
地理的に、どのような場所で、どのような工事が行われ
歴史的に、年表を生かしながら、どのくらい時間がかかって
公民的に、工事による環境の改善が人々の生活をどのくらい向上させたか
について学びます
そのために、
工事前と工事後の暮らしを比較しながら、(特色)
先人の功績が現代の暮らしにどのくらい役だったのかを考えます(意味)
こうして、うまくミックスさせながら、社会的見方・考え方を養うようにカリキュラムマネジメントがなされています
私たち教師が、これらの視点をもって授業を組み立てることが大切になります

教科書会社の工夫

これらを先生や子どもたちが意識できるように、教科書会社も工夫してくれています
例えば、歴史的視点を例にすると、
東京書籍では、ドラえもんのタイムマシン
https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/text/shou/shakai/introduction/page01.html
教育出版では、子供たちの言葉
https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/2020shou/shakai/category02/index.html
日本文教出版では、時計のイラスト+「時間」という言葉+博士のタイムマシン
https://www.nichibun-g.co.jp/textbooks/s-shakai/textbook/
になって表現されています

私のイメージ


社会的な見方・考え方は、物を見るレンズだととらえています
例えば、星を見るなら望遠鏡
微生物を見るなら、顕微鏡
というように、社会的事象によって、どう見ればよく見え、わかって考えられるのか
子どもたちが経験としてもっておく必要があります
例えば、戦争が起きてしまったら、歴史的にはどんな問題があったのか、年表をさがそう
地理的な問題はどうか、地図を見てみよう
公民的に関係はどうだったのか、新聞を読んでみよう
など、視点をもって社会的事象を見ることができるかどうか、ということになります
このような子どもが育っていけば、多角的に社会的事象を見つめ、適切な判断力をもった人間を育成することができる、というわけです

明日は、具体的な授業方法を探ってみます

                      三浦健太朗

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