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不登校の原因は教室がつまらないから

今日は「不登校の原因は教室がつまらないから」というテーマでお話をしたいと思います。不登校がとまりません。不登校の小中学生は全国で20万人、30年前(6万人)と比べると14万人増。子どもの数は減っているのにも関わらず。

不登校の本質は何でしょうか?

私は、つまらない教室が不登校の本質だと考えています。そう考える理由は、すてきな先生の教室では不登校になる子どもが圧倒的に少ないからです。私たち教師にとっては耳の痛い話かもしれません。しかし、不登校の本質に向き合えばおのず対策も見えてくるはずなので学んでいきましょう!

【少し自分の話をします】
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最近、ジムを不登校になりました。正確に言うと、ジムのスタジオ(30~40人の集団で音楽にノッて運動するプログラム)に行かなくなったのです。あんなに好きだったスタジオ。行かなくなった理由は、先生が変わったからでした。

新しい先生は真面目でいい人です。プログラムをちゃんとこなし間違いもありません。でも、何となく楽しくないのです。大好きな音楽と気持ちいい運動は変わっていないのに、どうしてか。以前は、開始30分前に並ばないと満員になって入れなかったスタジオが、気が付けば定員の半分も来ないシャッター街のようです。私だけじゃなく、みんな、来なくなりました。

これまでの先生は、私たち生徒をよく見てくれました。腕が下がってるよ、そんなんで満足しているのか。そんな風に、疲れたときに気持ちを奮い立たせてくれるのです。そんな先生から、たまに「すっごぉい」と褒められたり、目の前で動きを競ったりして、とにかく楽しかった。ジム友は一人もできませんでしたが、苦しい終盤に全員で両手を掲げYeah!!と謎の一体感。私たち一人一人を見て気持ちを高め、先生自身が私たちとの時間を楽しんでくれている。だから、毎週通い続けることができました。

ジムは運動する場所ですが、私にとってのジムは、先生に認められ、メンバーとの一体感を感じられる楽しい場所でもあったのです。
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以上が私のジム不登校体験記ですが、この話は教室にもあてはまると思っています。

文科省の調査によると、不登校の理由は①不安(37%)②無気力(27%)③人間関係(14%)です。不安・無気力とはつまり、私がジムに行きたくなくなったのと同じで「何となくつまらない状態」を指します。3つ目の人間関係は子どもの問題と思いがちですが、実は先生が影響します。すてきな上司がいると職場が活気づくように、子ども同士の人間関係も先生の働きかけで大きく変わるからです。大人の私は「あ、楽しくないのは先生が変わったからだ」と分かりますが、子どもは分かりません。つまらない理由がまさか先生にあるとは思いませんよね。だから「何となく」来なくなる。これが不登校の舞台裏です。

どうして先生はつまらない教室をつくってしまうのか?

人間的につまらないからでしょう、そう思われますよね?・・・それが違うのです。不登校や問題行動が多発する学級の先生は、とっても良い人ばかり。店内でハンドルを握ると人が変わったように荒ぶる我が息子のように、どうしてか、子どもを前にすると人が変わったようにつまらない。

つまらない教室をつくる先生が不登校の原因である。そう思い、書きはじめたこの投稿ですが、先生をそうしてさせてしまう本質は何でしょう?・・・もう一歩深堀りする必要がありそうです。解決への道はぼんやり、戦う職員室でも何かアクションできたらと思いつつ。

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