にじなつ

メモがわりです。

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最近の記事

2024/08/21

これは日記というより記憶の話。 5歳のときに両親が離婚して、母方の実家に住むことになった時のことを思い出す。 「私たちは居候だからきちんとしていないと追い出されるよ」と母が言った。 私は追い出されたらみんな死んでしまうんだ、ちゃんとしないと、ルールを守らないとと思った。 今にして思えば5歳児にそんなこと考えさせるもんじゃない。 弟は3歳だったので、そんなことは関係なく。 全く言うことを聞かなかったので騒ぎ、暴れた。それを傍目で見ていて、私は追い出されてしまう!家がなかった

    • 2024/08/19

      頭が痛い。生理痛がひどいし、命になれなかった物質たちを考えてしまい精神的にもまいってしまう。 Xの使用時間制限を15分に設定してみた。簡単に延長できるので、心が弱っているときはきっと無意味。 Xの代わりにKindleを読みたい。 相手の、読み取らなくてもいい感情まで読み取ってしまう。合っているのか合っていないのかそんなの本人にしかわからないのに、勝手に決めつけてしまう。

      • 2024/08/15

        人の目を意識した日記をゆるっと始めようと思う。たぶんネガティブなことが多くなる。 昨日家族から子どもにテレビを見せるタイミングについて責められた。それがトリガーになって心身が凍りついた。心を動かさないように、余計なことをしないように。 夜は寝ることも活力的に家事や趣味をこなすこともできずにいた。漫画だけは読めた。 朝なんとか起きるも頭が働かず、少しでも行動的になったらしっぺ返しが来るのでは、と予測してしまい一点を見つめてぼんやりしか、できなかった。ただぼんやりしていると、

        • 既視感

          子どもが産まれてから何度かデジャヴを体験した。 ベビーカーを初めて押した時。 赤ちゃんのおむつ替えで足を仕切りに動かして変えるのに苦労した時。 不思議なことに初めての体験なのに、「わかる」のだ。 ベビーカーが段差で引っかからないようにするには、方向転換する時のコツ… 足が動くからタイミングよく足をキャッチしオムツを履かせる… 「ずいぶん久しぶりだから苦労する」という感覚だった。 その頃、鬼滅の刃を読んでいたこともあり、遺伝子に記憶されているのか、と考えた。 しかし私には

          帰路、不意に獣臭さが鼻をついた。 見渡すと肉屋があり、近辺には廃棄物の入った容器があった。 「あ、そうか、肉屋だもんな」 いつもは「焼肉食べたい★肉、最高★」などと気軽に言ってる日常と比較した。 血と肉、刃物、捌く人、育てる人、生きていた命。 そして私は何故それが「獣臭い」とわかったのか。遺伝子と無意識の記憶…。 蒸し暑い町での、ほんの一瞬の思考。

          【夢ログ】強盗

          夕飯が済んだ頃、夫と些細なことで言い合いをしていた。 子どもが構ってほしくて騒いでいる。 私は、このがんじがらめの状況にうんざりしていた。いつもの、ただの日常だ。空気が張り詰めたように静かになった。窓際に知らない黒い作業着の男が立っていた。 「強盗でーす」 手にはハサミを持っており交渉する間も無く私の方へ走り向かってきた。 男の後ろからは別の男が入ってきており夫に襲いかかるのが見えた。 子どもを守らなければ。 抱き庇うようにして、そして私は、 目が覚めた。

          【夢ログ】強盗

          キティちゃん

          私は子どもの時にキティちゃんが好きだった。 ある時、私がキティちゃんのおもちゃで遊んでいると、母が言った。 「あたし、キティちゃん嫌い。口がなくて、表情がわからないのがいや」 母はことあるごとに同じことを言ってきた。 いよいよ、私はキティちゃんを好きでいることで母から嫌われてしまうような気がしてきて、遊んだり選ぶことをやめた。かわりに、マイメロディーを好きになることにした。 テレビで、キティちゃんは口を描かないことで見る人の感情に寄り添う、と言っており、私はこれだ!母に伝え

          キティちゃん

          【夢ログ】侵入者

          同棲している男が外出した。 しばらくすると1人の男が尋ねてくる。 部屋へ、押し入ってきた。 問答を繰り返す。 隙を見てベランダへ出て叫んで助けを求める。 入ってきたのは警察と一般男性。 なぜか一般男性は警察を昏倒させた。 男性が警察を取り押さえると侵入男に向かい「確保!」と叫んだ。 一般男性と侵入者は警察で、警察と見えた男は犯罪者だった。 その後、同棲していた男が犯罪に関わっていることが分かった。 侵入してきた警察の男とは何度か連絡をとるうち付き合うことになる。そんなこと

          【夢ログ】侵入者

          「いってきます」

          「また尊い命が失われた」 「親の責任だ」 「はーい、いってらっしゃい。気をつけてね〜」 「仕方がない。親が1番後悔している」 「なぜまた繰り返すのか」 「誰の責任だ」 「今ある命を守ることを考え、実行しないのか」「わ〜!おさんぽだ〜!」 「権限がない」 「みんなが」 「はーいみんな〜!着いたよ〜!」 「だれかが」 「あれぇみんないない…」 「自分が声を上げたところで」 「×××××の和食がうまいらしいですよ」 「へえ、いいですね」 「あたしがいちばんのりかな」 「よかったら

          「いってきます」

          【夢ログ】ショッピングモール

          ショッピングモール内、蛍光灯がフロアを白く照らしている。気がつくと、どこからかやってきた小柄で浅黒い肌をした男が、丈夫そうな布で包んだ何かを抱えてフロアの真ん中へ立ち止まった。 布を乱雑に解放すると、中からは何本もの鉄パイプが転がり落ちる。 激しい金属音に驚いた買い物客が立ち止まり、また別の男がやってきて追加の鉄パイプを転がす。 「いまから工事をするので封鎖します」 聞き慣れないイントネーションで大衆に告げる。野次馬が集まったところで男は煙幕を焚いた。 警戒しながら様子を見

          【夢ログ】ショッピングモール

          ギンナン

          銀杏がある。 塩で炒って、つまもうか。 「くさいな。」 ハサミのギザギザした部分で殻に亀裂を入れながらボヤく。 鍋に銀杏とたっぷりの塩を入れて弱めの中火で炒る。 いよいよ食べられる。 長い道のりだ。殻を処理するのが面倒だった。指が痛い。トンカチがあればもう少し楽だったのか。 あたたかいうちに亀裂から殻を外す。 炒った実は色付いた葉と似た色をして鮮やかだ。指先で中身の弾力を確かめてみてから口へ運ぶ。苦味と、ほんのりと甘味がある。 香ばしさもわずかにある。 そこへ酒を流す。

          部屋の中にある森

          彼の部屋はNorwegian Woodの曲が流されていた。 本棚には同じタイトルの小説が、ハードカバー版と文庫版の両方が揃って並んでいた。 レコードやギター、また、舞台となった街の写真もある。スクラップブックがテーブルの上に何冊か重ねてあり、中身はおおよそ見当がついた。 家具からは木材の香りがした。 彼は、僕のことを見つめているのに、どこか別のところを見ているような顔つきをしており、完全に、この小説に取り憑かれているように見えた。

          部屋の中にある森

          雨の日

          雨がしくしくと降っている。 暗く波紋が広がる道に灯りが揺らめいている。彼女はクローゼットに掛けてある厚手のカーディガンのことを考えながら、傘を差していない方の手で二の腕をさすった。 湿気を吸った髪の毛がうねり、それを直す余力もなく自宅へと帰っている。 ほどなくして雨脚は強まり、彼女の気力をさらに削いでいく。 カバンが肩に食い込んでいくことや、パンプスから露出した肌に撥ねた水や砂粒が付着していくことに不快感を覚えながら、ようやくアパートの軒下にたどり着いた。 身体が雨に濡れ