2024/08/21

これは日記というより記憶の話。

5歳のときに両親が離婚して、母方の実家に住むことになった時のことを思い出す。
「私たちは居候だからきちんとしていないと追い出されるよ」と母が言った。
私は追い出されたらみんな死んでしまうんだ、ちゃんとしないと、ルールを守らないとと思った。
今にして思えば5歳児にそんなこと考えさせるもんじゃない。

弟は3歳だったので、そんなことは関係なく。
全く言うことを聞かなかったので騒ぎ、暴れた。それを傍目で見ていて、私は追い出されてしまう!家がなかったら死んでしまう!と焦った。ずっと怯えていた。
家のことを友だちに話すことも禁じられていたので誰にも話せなかった。

母が「あんたが小学生5年になったらこの家でていくよ」と言っていたので信じて耐えた。
それは、私が成人を何年か過ぎても実現されなかった。
大人になっても自分で出ていこうと判断できなかった。
ずっと迎合していた。

弟がギャンブルにハマり借金をつくり、金の無心をしてきて、ついに感情は不幸の只中へ。
占い師にアドバイスをもらいに行った。
相談先がそこしか思いつかなかった。
占い師、と聞くとインチキくさい気もするが生い立ちやコンセプト、屋号の由来もよく調べた上で決めた。

もらったアドバイスは「自分を大切に!!」
家族も大事かも知らないけどあなたはもっと自分を大切にしていい。花を自分に買って帰れるようになるといいかもね、と。
一人暮らしを始めてもいいし、とも言われた。引っ越すのに良さそうな時期も教えてもらった。

こういう占い師さんっているんだぁ。と思った。これが裏無いってことも実感した。

客観的に見てもらえて、お膳立てや変な気配りもなく、とても良かった。
私は一人暮らしの部屋をゆっくり探し始め、翌年に一人暮らしを始めた。

「普通」が何かわからない。
私は実家(便宜上実家と呼ぶ)に帰ったり自宅に帰ったりと徐々に距離をおき、ぬるっと一人暮らしを始めた。
最近「今までお世話になりました」と言ってケジメをつけて出るのがどうやら普通らしいと気づいた。恥ずかしいことだが知らずにここまできたんだから仕方ない。

しばらく母から連絡が来ていたが、これでは意味がないと気付き、あまり返信しないようになった。

離れたことで良いところも悪いところ見えてきた。本当によかった。
踏み出すきっかけをくれてありがとう。占い師さん。

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