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小説のちょっとしたコツ

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小説のちょっとしたコツや小技、考え方などの記事をまとめています。「文末の処理」「描写の考え方」「ページ数と内容」ほか。
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2022年8月の記事一覧

3種類の文章の使い分け〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズです。 今回は「3種類の文章の使い分け」という話です。 小説の文章は3種類小説の文章は主に3種類あります。 1.描写 2.説明 3.セリフ 1,2は地の文に書かれる文章の機能的な分類。 3は基本的には「かぎかっこ」で囲われた会話文です。 ご存じとは思いますが、それぞれ見ていきましょう。 1.描写見たもの、聞いたもの、感じたものなどをそのまま書くのが描写です。 戻ってみると部屋は荒

読者の読む時間を制御する〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「読む時間を制御する」という話です。 読む時間の制御劇中の時間だけでなく、読者の読む時間を制御したい場合があります。 たとえば、 ・余韻を感じて欲しいので時間をかけさせたい ・アクションシーンなので読む速度を上げたい などですね。 そういうときはどうするかというと、 ・読む時間をかけさせたい場合は → 文字数を多くする ・速く読ませたい場合は     → 読みやすくする

文末の処理〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「文末の処理」です。 文末のバリエーションは少ない日本語は文末に動詞が来ることが一般的なので、文末のバリエーションは少ないです。 小説の地の文で使える文末は、おおまかに言うと2種類しかありません。 1.〜するの現在形 2.〜したの過去形 またほとんどの場合、「ですます」調ではなく、「である」調になるはずです。 「ですます」調の地の文もあり得ますが、少し特殊な印象を与えると思

描写の考え方〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「描写の考え方」です。 描写は情報提示ごくまれに作家志望者の方の原稿を読ませてもらうときがありますが、たまにものすごく詳細な描写を見かけることがあります。 細かい描写がずっと続くのですね。 書き始めたころにはよくあることかもしれませんが、詳しく描写すると「小説を書いている感」を味わえたり、手軽に小説っぽくできるので、ついつい事細かに書いてしまうのだと思います。 特に最初から文

いらない要素を削る〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「いらない要素を削る」です。 いらない登場人物読者はわりと不要な登場人物に気づきます。 読後に「あの人なんだったんだろう?」とか「後半ぜんぜん出てこなかったな」と思ったりするものです。 名前付きの人物は、ある程度全編を通して登場しないと違和感が残ります。 上手く使えないなら、そもそもその人物が必要なのか考えた方がいいでしょう。 その人物がいなくても話が成立するなら、もちろん

キャラクターの名づけ方〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「キャラクターの名づけ方」です。 名づけの注意点キャラの名前をつけるときは以下くらいを注意した方がいいでしょう。 ・長すぎないか ・難読漢字を使っていないか ・他のキャラ名と字や音がかぶっていないか ・音読しにくくないか あまり出てこないキャラならそこまで気にすることはありませんが、主要人物はちょっと考えた方がいいです。 特に主人公の名前は一番多く出る固有名です。 ですから