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小6娘と楽しむ読書

うちには小6の娘がいます。娘にとっては小学校生活最後の夏休みでした。「夏はたくさん本を読みたい」と言っていた娘。大人の文庫本にも手を伸ばすようになり、読書が生活の一部になっています。

今日は、これまで娘が手に取ってきた本や一緒に感想を言い合って楽しんだ本を10冊紹介します。(高学年の読書の参考になればと思います。)

白狐魔記

主人公の白狐が歴史上の人物と出合いながら「人間とは」という問いと向き合います。シリーズで何冊も出ていて、読み進めるごとに時代が進んで行きます。娘は小4のときにこの本と出合い、たちまち夢中になりました。今、小6で歴史の授業を受けているので、改めて今読むと4年生のときより深堀りできておもしろいと話していました。

都会のトム&ソーヤ

娘はこの本がきっかけで読書が大好きになりました。平凡な中学生の主人公  内人と、巨大企業の御曹司で秀才の創也の二人が、究極のゲーム作りを目指して活躍する冒険物語。メインキャラクター以外にも魅力的な登場人物が多く、描かれるエピソードは小中学生をわくわくさせるものばかりです。

宇宙のみなしご

娘が図書館で借りてきて読んでいた本。中学生の姉弟がやり始めた危険でわくわくする遊び。それは、他人の家の屋根にのぼることでした。先が気になって一気に読んでしまいます。森絵都さんの作品は、どれも好きですが、小学校高学年~中学生におすすめするならまずこれかなと思います。娘もおもしろかったと言っていました。

ぼくらの七日間戦争

本が書かれてからかなり時間が経っているのに、こうして今も読み続けられているのがすごいなあと思います。今、担任している4年生でも読書力のある子は手に取っています。時代背景は違っても、子どもたちの心に響くものがあるのでしょう。「ぼくらシリーズ」、何度も読み返しているお気に入りです。
ちなみに、私が教室に置いているのは、角川つばさ文庫のものです。(コンパクトだし、すべての文字にルビが入っているので小学生でも読みやすい。)娘はポプラ社の装丁が好きで、こちらを読んでいます。

神様のカルテ

最近のお気に入りがこれです。主人公は、医者の栗原一止。命と向き合う医療現場が舞台となっているお話には、考えさせられることがたくさんあり、娘には刺激になっているようです。学校で行われたビブリオバトルで、この本を紹介していました。

図書館戦争

人気シリーズですね。だいぶ前に読んで家の本棚の奥に埋もれていましたが、娘が大人の文庫本も読むようになったので出したら夢中になっていました。学校でも小学校高学年の読書好き女子に人気です。マンガ化や映像化もされていますが、ぜひ本で読んで欲しいなぁと思います。

成瀬は天下を取りに行く

娘が「雑誌で紹介されていたから読んでみたい」と言ったのがきっかけで読みましたが、すごく心に刺さりました。主人公 成瀬あかりの生きざまが気持ちよくて、勇気づけられます。日々の生活の中でも、「その発言、成瀬っぽいね」などと、共通の話題として登場することしばしばあります。

不便益のススメ

物語だけでなく、こういう中高生向けの新書も好きなようです。私は「ちくまプリマ―新書」の方をよく読むのですが、娘は今のところ「岩波ジュニア新書」推しのようです。この本は、私が読んでいたものを娘に貸しました。不便であることの価値って考えてみると意外とたくさんあります。娘は「キャンプも不便益だね」と言っていました。
岩波ジュニア新書は、文字の大きさも本によって異なるし、読みやすさの度合いも本によって様々です。この本は、小学生の娘にも比較的理解しやすい内容でした。

アウトプット大全

私の本棚で見つけて、「これいいね」と読んでいた娘。これ、子どもにとってもおもしろいんだなぁと思いました。確かに、図鑑みたいに1ページずつ整理されててとても読みやすい。この本を読んだせいか分かりませんが、娘はいろいろなアウトプット方法を使っているように思います。話すこと、書くことなどを日常的に楽しむっていいですよね。

怖くて眠れなくなる科学

去年、学校の理科専科の先生がとてもおもしろい先生だったことをきっかけに科学に興味をもつようになりました。この本のシリーズは何冊も読んでいます。トピックがおもしろくて、題名のとおり引き込まれる内容です。学校で友達に紹介したら、男子にもとても人気が出たと話していました。

終わりに

私は、司書教諭をしていますが、選書で娘が私を頼りにするということはあまりなく、図書館司書さんのおすすめをよく読んでいます。お母さんの言うとおりにしたくないというお年頃だからだと思います。だからこそ、感想を語り合える本があるというのは、とても嬉しいことです。

いつの間にか、児童向け図書を卒業し、大人向けの文庫を読むことが増えた娘。大きくなったなあと改めて思います。これからも、一緒に読書を楽しんでいけたらいいなと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。