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「自我」と発達のかかわり

昨年から始まった"つながる"発達マガジン。

お読みいただきありがとうございます。

今年もどうぞ引き続きよろしくお願いいたします。


◆自分の手で素材を変容させるチカラ

年末年始は、どのように過ごされていましたか?

私は毎年クリスマスの25日から1月の6日まで、

十二夜の夢日記を書いています。


知っている方もいるかもしれませんが、

この間に見た夢は、

次の年の1月から12月までを示唆するメッセージが

あると言われています。


夢というものが、もともと自分以外のところからの

メッセージを含んでいるというのは、

よく言われることですが、

特にこのクリスマスから年明けの時期は

直感やメッセージ性が強まると言われています。


私は子供の頃から手作りが好きでした。

一人でいることが苦にならない子だったので

本を読む以外に、

見よう見まねでとにかくいろんなものを作っていました。


今のように娯楽が豊富でなかった時代、

人々はシンプルに歌を歌い、踊り楽器を弾き、ものを作り

日々の疲れやストレスを癒していました。


「作る」という作業は、

一見するとかたちあるものを表すように見えますが、

素材というものを、別の形に変える時

人は自分の中にあるイメージを

見える姿へと表すという作業をしています。


自分の身体、手足を使って、

別の素材を作り変えという作業の中に

自分自身を変容させる作用があるのだと思います。


私は今年、しばらく遠ざかっていた

洋服作りを再開することにしました。


ついつい過集中しがちな日常の中に

癒しと変容の時間を作ることで

さらに自分自身の本来の持つエネルギーを高めたいと思ったからです。


あなたには何か自分を癒せる楽しみがありますか?

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◆【なんでも言葉に出てしまう】

その場にそぐわないことでも、

言葉に出してしまうことで、

その場の人間関係を悪くしてしまうことがあります。


学習や仕事の場で、

例えば、「あの人は何でこの色の服を今日着ているんだろう?」とか、

「あの人は昨日は来たのかな?」とか、

「あの人は芸能人の○○さんに似てるな」とか、

様々なことを私達は頭の中で考えていたとしても、

それを全て口に出す事はありません。


それは時と場に応じて、話して良いこと、

いけないことを区別できているからです。


休み時間なら話しても良いけれど、会議の場で言ってはいけない。

授業中に人の服の話題を出してはいけない。

多くの人はそう思います。


しかし思ったことが何でも、口から出てしまう子供たちや大人がいます。

真面目に授業や仕事をしている人からしたら、

「ふざけているの?」

と思いがちですが、もちろん当人はふざけてなんかいません。


場所や時間、人によって話題や話す内容を変えられる、

黙っていられるのは、

自分と他者がどういう関係で、どういう時間であるということを

区別できているからです。


私たちは、24時間を100%プライベートだけで

過ごしているのではありません。


赤ちゃんの時は100%プライベートだったとしても、

成長の段階で少しずつ、オフィシャルな時間とプライベートを

区別していきます。


しかしその区別がうまくできていないことが、

思ったことを全て口にから出してしまうことにつながっています。

シュタイナーの発達ではそのことを

「自我」が育っていないという捉え方をします。

「自我」とは簡単に言えば 「わたし」という感覚で、
私と目の前にいるあなたが別人であるということを理解している感覚です
当たり前のように感じられるかもしれませんが、
実はこの感覚はもともと持っているわけではありません。
発達の過程で獲得していく感覚です。


その人が、幼児期からのどこかで

何かのきっかけで上手く育てられなかったその発達が、

思ったこと、頭に浮かんだことが

口から出てしまうという行動に現れるのです。


発達障害は「障害」ではありません。

獲得し損ねたものなら、

もう一度、やり直すことで困っていることの多くは

解決していくことが出来ます。


にじ工房では、発達の解決のお手伝いに

いくつかの方法があります。

*子どもの個別支援・それぞれの子の様子に合わせたプライベートレッスン。 アトリエに来所いただくか、オンラインでも可能です


*シュタイナーの発達メソッド・ご自身のお子さんや仕事などで関わる子どもたちのために、ご自身が学びながらアプローチを行いたい方へ向けて、シュタイナーの発達メソッドを段階を追って学べるよう公開しています。初月無料。


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今年も直接お会いできる方だけでなく、

オンラインでのワークも含めて、

あなた本来のエネルギーが輝くように発揮できる

お手伝いをさせていただきます。

子どもたちの教育やサポート、すべての人が「自分らしく輝ける」社会の未来を描けるよう、活動していく資金とさせていただきます。