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がばいうまか佐賀ラーメン(その1)【コトバビタミン】第120回

私は豚骨ラーメン発祥の地(熊本という説もある)と言われている土地で生まれ育ち、他と比べることはできないが、美味しい豚骨ラーメンが普段から身近にあり、故郷にある名店と呼ばれるラーメン屋さんをその日の気分で味わえる環境にあった。そのため、ラーメンというフードに関しては勝手なこだわりがあるのである。

しかし、ソウルフードの一つが「豚骨ラーメン」である私が、その豚骨魂をひっくり返されるほどの「佐賀ラーメン」の威力がすごいので、このコラムに出会ったみなさんにお気に入りのお店を紹介してみる。

この話は一部地域に限られていて、完全に個人的意見なので、もし興味と機会があるならば、足を運んでみることをおすすめする。

今回は佐賀市内を中心に。

まずは、

「らーめん もとむら(旧店名:一休軒 鍋島店)」
こちらは、二日酔いの体調が悪い時にも食べられるような、後味があっさりしている佐賀ラーメン。でも旨味はしっかり感じられるところが病みつきになるところ。私の父は「ラーメンのスープは体に悪いから飲むな!」とよく言っていたが、ここのラーメン店に連れて行ったら、スープまで全部飲み干していたwwwそれぐらい固定概念を覆す威力のある佐賀ラーメンである!
頑固なイメージのある先代の麺を湯切りするときのカン!カン!という大きな音に、初めて訪れた人はビックリするのが通過儀礼だったのだが、今の代では少し優しい音になっていると感じる。でもちゃんと味は引き継がれているので、相変わらずの人気店!
佐賀ラーメンは玉子入りのイメージがあるが、ここではまず玉子なしから食べてみて欲しい。

らーめん もとむら


次に、

「幸陽閣」である。こちらは元々、繁華街の中で「幸陽軒」という名前で営業していた。そして、夜中の営業が難しい年齢になってきて(噂では)、今の場所に店舗を移した時に、なんと焼き肉屋に変わったのである。しかし、焼き肉屋もあまり繁盛しなかったのか、ラーメンを復活させて欲しいという声が多かったのか、店内のテーブルには焼き肉用の鉄板が残っている状態で、ラーメン店としての営業を再開したのである。

ここはスープに豚骨油の膜が貼ったような状態で、中の麺がアッツアツで食べられる。スープの味はパンチの効いた臭めの豚骨で、臭いが苦手な人もいるかもしれないが、食べた感じは意外にマイルドである。
ここのおすすめは玉子入りで、レンゲに溶いた玉子に麺を絡めて食べた後に、少し残った玉子とスープの入ったレンゲにご飯を少し足して、豚骨卵かけご飯をいただいて欲しい。
臨時休業や営業曜日変更などのときに「嫁が出産するので」「子育て優先のため」(うる覚え)など、しっかり理由を書いて貼っているところが逆に応援したくなってしまう。

幸陽閣


玉子に絡めて麺を食べる

今回紹介した二店舗共に、平日でも開店前からお客さんが並んでいる。

大丈夫。その並んだ何倍もの満足感を得ることができる。

もう一度言っておくと、あくまでも個人の見解や意見なので、間違ってると思っても決して責めないでね!佐賀ラーメンへのリスペクトは揺るぎないので。


まだ他の店舗についても書こうと思っていたが、時間切れで今回はここまで。続きは次回に!

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