グレーゾーンと言われる人達へ。

 私は運が良いと思います。私の人生にのし掛かる重篤な幾つかの項目に焦っていたとき、病院を選べる環境にあった事。

 私は主治医について五年以上経ちますが、未だにグレーゾーンと言う言葉はピンとこないでいます。理由は幾つかあるのですが、脳機能由来の事柄で、“生活に支障がない”なら、病院にかかる理由もないと言う事です。私の母はあきらかに正常と思えない失敗を日常的にしていましたが、自分にさえ都合が悪くなければ悩まない。結果よく働く旦那の金を使いながら日々“健常そうに”生きていました。友人の職場にも知的障害、アスペルガー症候群に該当するだろう人が健常者として働いています。なので私の考えではこうです。

 発達障害以外の精神障害が主で脳機能的には多少変わっている程度、つまり正常値。または診断能力のない医師についていて適切な診断を貰えていない。

 心療内科にかかる事は、違和感の連続でした。適当に頷いて、適当に処方薬を出す医師の多さにも驚きました。元々は神経症が酷く神経科にも行ってみましたし、内科で心療内科を薦められた事が広汎性と診断を受ける事になる切っ掛けでした。

 それほど疎遠だったのにもかかわらず通うに至った経緯は機会があれば書きますが、最近目立つ自称発達障害の方(環境的に診断は不要なので受けていないだけと言う方は除きます)は、私から見ても主張がしたいだけのように見えてしまいます。

 例えば大学病院にまわされたのに、それでも診断はグレーゾーンだと言うのなら話はやや複雑になりますが、それでも軽度なのだと解ります。つまり社会性について悩むレベルが低いか普通にメンタルが弱い事の方をどうにかした方がいい。

 専門家ではないですが多分そのくらいの差はあります。診断テストと脳波測定で、私が広汎性発達障害だという診断はすぐに下りました。

 心療内科なら発達障害の診断はできると思っている人が、多すぎるんです。発達障害を見られると言う事が書いてあっても診断テストはやっていなかったり、電話で発達障害の可能性が有るが専門性は有るかと確認をすれば高確率で断られます。先述のとおり商売人のような医師も多いですから、そこで適当に問題ないよと言われる事をもう少し怖れるべきです。

 多分発達障害かもね。似たような言葉を私は子供の頃内科で言われた事がありましたが、その時は「自律神経失調症っぽいね。」でした。なるほど自分はそれらしい。確かに多く該当すると思い、大人になった頃に医師の診断を受けていると言ってしまい手続きが増える事となったのですが、似たような事に思えます。“医師個人の意見”では、なにもなりません。発達障害かもしれないというのと、軽度発達障害と言う診断ではまるで違う事です。

 是非、専門医を探してかかって下さい。それでも診断がグレーゾーンで、納得が出来ないレベルの違和感を持ちながら生活しているなら、転院してください。信用の有る大学病院へ紹介ができるかと聞いて下さい。

 あまりにも騒ぐ人が目立って、本当に正当な診断を受けられていない人が諦めてしまっている事を懸念しています。

 体は一つしかないものなので、大切にしてください。私のように広汎性ならまず他人には理解されません。

 自分で助かる気がないのなら、助かる事はないです。絶対に。慌てない事と頼る人を選ぶ事くらいなら、できますよ。

 発達障害当事者より





まだこの仕組みは解りません。マイペースに活動していきます^^