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新宿毒電波通信 創刊号 INFORMATION「不気味の棚」


不気味の棚

INFORMATION

不気味の棚

名状しがたい感情=「不気味」特化型の書籍販売棚

 神保町のすずらん通りにあるPassage by ALL REVIEWSは、著名批評家や文筆家、古書店など、多様な人々が棚を借りて、それぞれのカラーに合った書籍を販売している。多くの書籍がひしめく世界最大の古書街、神保町にある世界最小の古書街といった趣の本屋だ。
 その店の三階に「不気味の棚」はある。棚主は中野沙羅。彼女は、芥川賞作家=吉田知子主宰の同人誌『バル』の第八号から本格的に執筆を開始。第九号掲載「鳥たちは遠くで騒ぐ」で、二〇二二年上半期の文學界同人雑誌優秀作を受賞した。
 「不気味の棚」には、ホラーの枠に収まりきれない不気味な作品が並ぶ。現在は「不気味の漫画フェア」を開催中で、その奇妙な作風からSNSで話題となった漫画家=池袋不敗「その他のカテゴリー」のサイン本を筆頭に、奇妙な読後感が味わえる作品を取り扱っている。
 多様性を称揚しつつも、共感の強要によって感情さえカテゴライズされる昨今。本当のあなたの、本当の感情に目を向けるべく、一度「不気味の棚」を訪れてみては?


▲「不気味の棚」の模様。編集部オススメは「ギャラクシー銀座」。

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