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地方で生きる選択肢

宮崎で生まれ、宮崎で育ち、宮崎で仕事をしている。
これまで一度も都会で生活したいと思ったことはない。

思い返せば、宮崎に残ることを決めたのは小学生の頃の様な気がする。
家族で初めて訪れた「東京」と言う名の大都会。
子供ながらに、行くまではワクワクしていた。たくさんのおもちゃ、遊ぶ場所、食べ物屋さん。目に映るものがきっと華やかで帰りたくなくなると。

ただ行ってみたら全く正反対だった。
ごちゃごちゃした町並み、溢れる人、耳を覆いたくなる騒音、苦手な匂い。こんなにも人間がいるのにそれぞれが無関心の他人であることに違和感を感じた。

それからは東京へ憧れを抱いたことはない。
むしろ今でも苦手意識が強い。

そんな話をすると都会で生活したことがある人からは「もったいない...」と言われる。
「若い内に経験を積むために都会へ行かないやつは駄目なやつだ」と言われる。
方言のなまりを面白がっているようで少し小馬鹿にしているようにも感じる。


都会へ行かないことはもったいないのだろうか。
私はそうは思わなかった。


大好きな景色がたくさんある。
美味しい食べ物がたくさんある。
大切な人達が皆居る。
大切な家族の死に目を皆で看取れた。
兄が心配して家にビールとお肉を持ってきた。
時々実家に帰って、時々お酒を親と飲んで次の日はすぐに仕事に行ける。

そんな小さいけど身近な幸せが良いと感じてしまう。


もちろん、地方にいると仕事においてはデメリットなこともあると思う。自らに地方に住むという上限を課して、生活をしていかないといけない。収入も仕事の種類ももちろん少ない。

ただ、小さいけど身近な幸せのために今日もどうにか生活して、模索して、もがいている。

これからも地方にいたいし、地方からアプローチできるように強くなりたい。

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どう?宮崎の青島。きれいでしょw

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