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阿賀北ノベルジャム2022個人的反省会

というわけで、表題の通りです。結果は公式ホームページでもなんでも見てください。
ひとまず主催者の敬和学園大学のみなさんはじめ参加者や関係者のみなさんお疲れさまでした。面白かったです。

で、色々あって編集者として参戦したわけですが、半年の長丁場は地味にキツかったっす。
全体を通してみれば、そんなに作業量があるわけじゃないんですよ。けれど、原稿追い込みの時期が年末の雪が降るタイミングでしんどかった。
サラリーマンの中では、比較的年末は忙しくないほうだとは言えそれでも平時よりはやることが多いし、ライターの仕事もあるし、おまけに雪。
睡眠時間を削って原稿を読み込んでいたなあ、と。
個人的には、年末付近の原稿締め切りを正月休み明けの1月6日とか7日とかにすればいいのにな、と思いました。
年末締め切りは印刷屋さんへの配慮だったんじゃないかと思うんですが、どうせ向こうも正月は休むんだから一緒じゃね、っていうか。
年末年始なんてどこもお休みでプロモーションもろくにできないんだから、そこを原稿に使いたかったです。

あと、自分の作業についてなんですが、そもそも編集者とはいっても、別にギャラをもらって「仕事」としてやるわけじゃないですからね。私個人として重視したのは、「同じチームのだれひとりリタイヤすることなく作品を仕上げて、気持ち良く終わること」でした。それが最大の、そして唯一の目標。これが仕事なら全然違うんでしょうけどね。
トラブルで嫌な思いをする人が出たら、それは敬和学園大学の看板に傷をつけることになりますし、それだけは避けないといかんぞ、っていうことです。なので、「ビシバシやります! 間に合わなければリタイヤしろや!」的なのは端からやるつもりはなかったです。そこは大学のイベントですし一線を引いて取り組まないといけないな、っていう。いい年した大人ですしね。
その上で振り返ってみると、いくつかの判断ミスはあったけれど概ねよくやった、って感じでしょうか。初めて会う人の作品ということで、キャリアも得手不得手も性格もわからない中で何かを伝えるのは無茶苦茶難しいなあ、とも思いましたし。

作品については、そんな感じなので、私のカラーは極力出さずに作家さんのお手伝いみたいな感じでやったつもりです。こちらからリクエストしたことといえば、「ご当地グルメを出しただけで『地域の小説でござい』という安直なものはやめよう」くらいだったと思う。これは過去作を読んで思ったことです。地域の人たちが「これは俺たちの物語だ」と認識してくれるのはどんなものだろう?って考えた時に、全国のどこでも成り立つ物語に適当にご当地要素を入れただけではダメでしょ、と。
幸いにも作者の2人は私が言うまでもなくプロットの時点できっちり地域の物語を作ってきてくれたのはありがたかったです。

でもってプロモーションについては、メンバー的に圧倒的に優位だったんですよね。チーム編成の人はちょっとバランスを考えなかったのかな、と思うくらい。
地域の知識や人脈、自動車の有無など差がありすぎてオーバーキル状態という。
おそらく過去2回はあまりやらなかったであろう行政や地域メディアを巻き込んだプロモーションもそこそこ機能して良かった。これは本家のノベルジャムも含めてなんですが、社会人が参加してるのにみんな遊びみたいなことしかしてないな、っていう風に思えてならなかったんですね。ウケ狙いじゃなくてちゃんと数字を取りに行こうや、っていう気持ちでやらせていただきました。
個人的にプレスリリースの使い方はじめ、運営する敬和学園大学の学生さんたちのお手本となればなあ、という気持ちでした。
SNSでちょこちょこやるのは今風なのかもしれませんが、「それって効果あんの?」みたいな感じもしていたので。

そうそう学生さんですね。今後、阿賀北ノベルジャムを盛り上げるカギになるのは。学校が予算つけて自治体や地域の企業が後援や協賛について、アイドルまで呼んでるんですしね。
あとは学生がどんどん動いて盛り上げていくしかないと思う。そういう意味では頑張ってほしいところです。地域との連携しかり他大学との交流しかり。まだやれることはいっぱいあるっしょ。

アレです。新潟は何気に某にいがた経済新聞さんが文学賞はじめたり、なんか地域文芸追い風が吹いてる感じがするんですよね。その中でも阿賀北ノベルジャムはもっと発展していってほしいです。正直、某にいがた経済新聞さんの規模を考えたら予算は阿賀北よりずっと小さいはずなんですよ。そっちに「権威」的なもので負けたらあかんでしょ、ってね。
その新潟のインディー文芸の中心であって欲しいですし、そのためにはもっと外に出ていこうぜ!っていう感じで。

そんなこんなで終わります。
いろいろありましたが貴重な経験をさせていただきました。
以上。

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