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新年の挨拶とか抱負とか

あけましておめでとうございます。
昨年は本当に多くの皆さんの大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。

というか、元旦の地震でそれどころじゃなかった。新潟も久しぶりに大きく揺れました。昨夜は余震が落ち着いた頃合いを見て速攻で寝たので状況が把握できていませんが、能登はじめ北陸の深刻な被害を見てるとね…。まだまだ被害の全容も明らかになってないし、しんどい状況が続いている人もたくさんいるわけで、一刻も早い復旧復興を願うことしかできないです。
新潟市内もやけに被害が大きいんですよね。我が家周辺は大きな被害は出ていないと思うんですが、10キロ離れたあたりでは局所的に過去にない液状化現象が起きているし。

そして2024年っすか。あと7ヵ月でノストラダムスの大予言から四半世紀。相変わらず国内も海外も地獄だし、ホモサピエンスなぞ所詮はサルに過ぎないんだよな、とかウンザリしつつなんとか生き延びていきたいと思います。にしてもスタート早々に地震かよ、っていうね。
リアルな人生はあんまり変わらないはず。間もなく転職1年ということでだいぶ負担は減ってきたと思われます。ちょっと東京出張が増えそうだな、っていうくらい。執筆の時間も少しは確保しやすくなるはず。段取りも覚えてきたし。

というわけで新作の話。
まずは「銀色天化」がもうすぐ出ます。久しぶりのシリーズ新作。自分の中では作風的にイレギュラーすぎて、どういう展開が喜んでもらえるか全然わからない怖さがあるし、描写の難しさも感じております。
過去に3000枚分は書いたキャラクターたちなので、今回はあえてプロットを大雑把で終わらせて、主要キャラクターたちには勝手に動いてもらったのがポイントかも。事件だけぶん投げて、彼らがどう動くかは風任せ、みたいな。キャラクター小説なんで、あんまりこちらが都合よくやるとこれまで楽しんでくれた読者の皆さんに、「なんか違う」って思われそうだし。
そういう意味では、「金色」→ドラマ、「爛漫」→単発特番、「宵闇」→劇場版としたら、今回は「舞台」っぽいなあ、と。「JK」はスピンオフなんで別。おかげで苦労してますが、彼らの人間らしさというか奥行きを感じていただければ良いなあ、と思います。そこはラノベとは一味違うぜ、みたいな。
設定なんかも、これでシリーズ最後かもしれないのでこれまで作っておいて日の目を見なかった、天化のディテールをもう少し掘り下げてみました。

あとはPOD専用の短編集が出ます。発表済み作品6本入りですが、個人的に気に入ってるものを厳選し、並びも含めてだいぶこだわらせていただきました。もちろん根幹のストーリーはそのままですけど、相当手を入れてます。一部作品は加筆もしたので、印象は違うと思います。特に2016年頃の作品はかなり改稿しています。
コンセプトとしては「水墨画のような幻想小説」というか、とにかく一語ずつ吟味して削れるものは削っていく感じで、俳句を詠んでいくみたいな作業をやってみました。「山彦」みたいに現実の描写を重ねることで幻想にリアリティーを与えるのではなく、余白からいかに読者のイマジネーションを喚起させられるか、みたいな。いずれも元々はそういうコンセプトで書いたものではないので、妥協した部分もあるんですけど。
あとPOD版「山彦」の時には、どういう人が購入するのか想定していなかったんです。せいぜい電子のファンや知り合いがお付き合いで買ってくださるのかな、とか。ただ、現実には微妙に違っていて、むしろ電子と全然違う人に届いているのが、ちょっと怖くなったというか。その辺を踏まえて、今回はより間口を広げてフロントドア的な本になるわけですから、中身も少し穏便にしつつ、普段小説を読まない人でも楽しめる軽いものにチューニングしよう、と考えました。それも水墨画っぽいコンセプトに繋がるというか、余白の中から読み取ってもらえるような、そういう感じです。

それ以降については未定ですが、長編と短編のプロットがいくつかあるし、他にも書きたいものはあるし、まあ状況を見ながら頑張りたいです。
以上。

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